こんにちは。

 

 

とくちゃんです。

 

 

 

前回の記事はこちら。

 

 

 

 

 

部活に行かなくなって、時間が空きました。

ほとんどの同級生たちが、それぞれの部活に行く中、

逆方向へ歩いていきます。

 

 

部活は、強制入部。

先生たちに見つかると、『部活に行きなさい』と面倒くさくなるので、

見つからないように、玄関に行って、帰るという術を身につけました。

 

 

部活に行っている時には、あまり気になりませんでしたが、

意外と部活に行っていない人もいることに気がつきました。

 

 

 

部活に行かないので、放課後は自由です。

中学校から自宅までは、歩いて30分ちょっと。17時頃には帰宅できる。

親の仕事が終わるのが、17時30分。

 

 

まっすぐ家に帰れば、気兼ねなく過ごすことができたのかもしれませんが、

部活をしていると思っているのに、早く帰ってきたことで心配かけるのは

嫌だなと思って、家に帰りませんでした。

 

 

家に帰らない代わりに、歩いて10分くらいのところにあるスーパーに行って

時間を潰していました。

親の仕事が終わるあたりに、公衆電話から迎えの電話をします。

「ユニバースにいるから、迎えにきて。」

 

 

私にとって、ユニバース(スーパー)は夢のような場所です。

 

お菓子コーナーに行って、好きなお菓子を1つ買って。

休憩コーナーで、親の迎えを待つ。

週5、毎日そんな状態です。

 

 

『今日も、ユニバースかい』

と親から言われたこともありましたが、夕飯のおかずを買っていくことも

あったので、受け入れてくれました。

 

 

 

でも、さすがに毎日そんな状態だと、異変に気がつくのが親です。

『ねぇ。部活どうしたの?』

何日かに1回聞いてきました。

 

その度に、

今日は、休みだって。

忙しかったから休んだ。

 

と言っていました。

 

 

 

ふーんと聞いてくれていました。

しかし、親には連絡網というものがあるのです。

 

 

同じ部活に行っている同級生の親から、私が部活に行っていないことを

聞きつけました。

 

 

 

 

『部活にずっと行ってないみたいじゃん、なんかあった?』

「別に。何もないよ。」

 

 

 

『何もないわけないでしょ。怒らないから言ってみて。』

 

 

そう言われて、今までのコーチとのやりとりや顧問の先生から言われたことを

話しました。

 

『そんなことあったのか。知らなかったな。』

『別に部活だけが大事じゃないから、無理に行かなくてもいいよ。』

 

 

部活に行っていないことを怒るどころか、行かなくてもいいと言ってくれました。

受け入れてくれたことが、すごく嬉しかったです。

 

「わかった。心配かけてごめん。」

 

素直に、謝ることができました。

 

 

『別に謝らなくていいよ。学校に行ってるだけでも十分だもん。』

と言って、すかさず、

『だからと言って、毎日ユニバースはやめてほしいw w』

と言われました。

 

 

 

「わかった。頑張って歩いて帰るように努力するw w」

坂道を登って帰りたくないのは伝わっていたみたいです。

 

 

部活のことを話ししたら、気持ちが軽くなりました。

頑張らなくても大丈夫か。

家族っていいな。

 

そう思えるようになったのです。

 

 

 

次回、わたしの世界観101〜中学1年生8 人と違っても気にしない〜に続きます。

 

 

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