こんにちは。
とくちゃんです。
前回の記事は、こちら。
兄が自宅に戻ってきて、たまには、外に遊びに出かけることがあります。
行くのは決まって、ジャスコ!(現:イオンモール)
私は、兄と一緒に出かけるのが本当に楽しみでした。
折りたたみの電動車椅子を親の車につけて、いざ出発です。
ジャスコまでの道のりは、普通にいって、約1時間。
しかし、兄と一緒だと、体の位置を直したり、トイレの時間を確保したりと、いつもよりも
長い時間車に乗っていることになります。
自分で体を動かして調整することができないので、少しでも体勢が悪いと
「お尻が痛い、腰が痛い」と兄は言いました。
兄は、筋力がなくなっているので、自力で体を支えることができないのです。
この体の位置を整えるのが、意外と大変で、ほんのちょっとの向きで激痛が走るといっていました。
兄の言葉や表情を見ながら、体勢を整えて、ジャスコに着くのは、1時間30分くらいしてからです。
車椅子を下ろすために、車椅子専用の駐車場を探します。
入り口の近くに設けられていることが多いですが、ほとんどの場合、使われていました。
そんな時には、少し離れたあまり車が止まっていない駐車場に行って、車椅子を広げていました。
兄を抱っこする母親、車椅子が動かないように押さえる姉、とりあえず見守る私。
兄が、車椅子に乗ったら、一緒にジャスコの中を探検です。
電動車椅子なので、動くスピードはゆっくりです。小学生の私にも、少し遅いなと感じるくらいでした。
それでも、兄と話しがしたいので、隣にいて一緒に歩きます。
初めは気にならなかったのですが、出かけることが増えるほど、気がついたことがありました。
”私たちのために、道が開けられている。避けられているんだ。”
そして、何度目かの外出で、一緒に動き回っていて、衝撃的な言葉が聞こえてきました。
私と同じくらいの女の子が、兄を指さして、
「ねぇママ、あの人変な人だね。どうして一人で歩いてないの?」
変な人?誰が?
確かに、一人で歩くことはできていないけど、変な人ではない!!!!
頭の中に浮かんだ言葉でした。
その子を見ると、その子の親が、『そんなこと言わないの。』と注意していて、
私たちに向かって、『すみません』と言いました。
障がい者って、変な人なんだ。普通じゃないのか。
もやもやとした気持ちになりました。
次回、わたしの世界観35〜小学校低学年5 障がい者は、変じゃないよ!〜に続きます。