こんにちは。
とくちゃんです。
前回までは、幼少期のことについて書いていました。記事はこちら。
いよいよ、入学式当日です。
学区外の学校でしたが、近所だからという理由で、選択することができました。
児童館からのお友達もいます。
知らない保育園の人も何人かいました。
新入生は、全部で14人。全校生徒は77人と小規模の学校になっています。
ここでもまた、大きな声で返事をする練習から始まりました。
違うことは、返事をして、その場に立つだけ。
歩いたり、何かを受け取ったりすることはありません。
でも、わたしと男の子は、あいさつという試練が待っていました。
2人だけ、練習のために、体育館に移動しました。
”前の練習の時と、雰囲気が全然違う”
そう思いましたが、もう逃げることはできません。
”やるしかないんだ”
という気持ちになっていきました。それでもまだ、不安な気持ちが上回っていました。
そして、定刻になり、入学式が始まりました。
誕生日順に、男の子から名前を呼ばれます。わたしは7番目でした。
「はい!」と大きな声で、返事をすることができました。
まずは、一つクリア!
校長先生や偉い人の話が始まりました。
良い姿勢で、話を聞いています。
何を言っているのか、よくわかりませんでしたが、みんなが『おめでとう』と言っていました。
そして、ついに、
『ここで、新入生からあいさつがあります、代表して、とくさん、〇〇さんお願いします。』
元気よく、返事はしたものの、心臓はドッキドキして、歩くのもなんとなくぎこちなくなりました。
マイクを使いながら、あいさつをしていきます。
みんなが壇上の2人をみています。”怖い、緊張、心配”そんな気持ちを持っていました。
保護者、在校生、先生が見守る中、まずは、わたしからスタートです。
「今日は楽しみにしていた入学式です」「お兄さん、一緒に遊んでください」
「よろしくお願いします」「新入生代表 とく 〇〇」
無事にあいさつが終わりました。
終わった後は、あいさつの前に感じていた気持ちがなくなっていました。
「ちゃんとできてよかったね」男の子と言葉を交わしました。
入学式が終わって、教室に戻りました。
これから始まる授業のお話などをするのです。
次回、わたしの世界観32〜小学校低学年2 小学校に残る兄の形跡〜に続きます。