茶色タイツの悲劇 | 鼻たれ小僧とタイツ足

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懐かしき小学校時代

男の子がタイツを穿いてても当たり前だった

突然‼ あの頃の事を思い出してみたくなった

久々の書き込みになりますが、最近腰骨の3~4番の間に、神経管の狭窄がMRIで発見され、しばらく仕事を休んでいる。

治療や検査などでごちゃごちゃした日々が続いている。

ネットで”昔の男の子タイツ”なんか検索しても、ちょっと前と違って、いい画像が出てこないと思うのは僕だけなんだろうか?

 

さて、僕は小学校の時、制服時も私服時も黒か肌色か、2色のタイツしか穿いたことが無かった。バルキータイツも穿いたことがなかった。

模型屋の子とか、Sちゃんの従兄とかが、青や茶色のタイツを穿いているのを見て、なんだか羨ましく思った事もあった。

小3だったか、母の里へ行ったのだが、二つ上の従姉が

「もう私には小さいから、これあげる」

と言って、まだ袋(パッケージ)も開けていないタイツをくれた。

女の子用だからどうなんだろう? 訳の分からない不安があったが、手に取ってみると、茶色だった。サイズとか書いてあったのかどうか、覚えてはいないが、小柄な従姉でも僕よりは背が高かったから大丈夫だと思っていた。

次の日、穿いてみるとジャストサイズ、初めての茶色タイツに満足した。自分目線で上から見てみると、茶色い足が嬉しくて仕方なっかた。

 

この頃、うちの親父もまだ30代で元気だった。野生動物が好きで、なんとワニを飼っていた。

餌は小さなフナや小エビなどで、近所の小川とかに、たま網を持って行けばいくらでも採れた。

母も親父と同い年で、猫が好きで、近所をうろついている野良猫とか、なついた猫を家の中に入れても平気だった。

4月の始め「餌取りにいくぜ」と父が言う。

僕もついて来いということだ。少年時代だから外遊びはお手の物。勇んでついて行った。

小川のふちですくっていると、何匹か採れた後、僕の足元で、ナマズか何か大きい魚が小魚を追って、盛大に水しぶきを上げた。生臭い水が僕の足元にかかった。少しだけ冷たかったが、親父が先に帰っていくので、遅れまいと気にせずついて行った。家までは100mくらいしかなく、その間に茶色タイツは、乾いたのか気にならなくなっていた。靴を脱ぐと、少しだけ生臭い臭いもしたが、少年だから、気にしなかった。

その頃はまだ肌寒くてホーム炬燵をしまって無く、テレビをつけ僕は炬燵に足を突っ込んだ。中には猫がいた。猫は僕の足の匂いを嗅いでいる。そのとたん、猫は爪をたて足首を引っ搔いた。

茶色タイツは、破けてしまって使い物にならなくなってしまった。

 

それからは、やっぱり黒か肌色タイツしか僕は穿いていない。