サントリー美術館で国宝・曜変天目茶碗を見てきました | 凝り性 勝之進のこだわり日記

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★Livin' On A Prayer★Once upon a time Not so long ago・・・ 
 

先日、サントリー美術館に行き、
国宝の曜変天目茶碗を鑑賞してきました。

普段は大阪の藤田美術館に展示されており、
東京には滅多に来ないので、
貴重な機会と思い、わざわざ行ってきました。

どんな茶碗かというと、こんな感じのものです。
(パンフレットを撮影)




非常に有名な茶碗なので、
ご存知の方も多いでしょうが、
いちおう解説しておきます。

「曜変」というのは、鉄分を含む
真っ黒なうわぐすりの表面に、

偶然にも丸い斑紋が群をなして現れ、
その周りが群青色と瑠璃色に
発色したものをいいます。

「曜変」の語源は、窯の中で突然変化する
という意味の「窯変(ようへん)」という言葉です。

「天目」とは、中国・浙江にある
天目山に留学した禅僧が、喫茶の風習と茶碗を
日本に持ち帰ったことから、

鉄分の多いうわぐすりを
かけた茶碗を「天目」と称したのが由来です。

そして、曜変天目が極めて貴重とされる所以は、
その紋様と発色が、どのような条件で現われるのか

未だにわかっておらず、人為的に再現できない
ことにあります。

また、現存する曜変天目は、世界に3点と言われており、
いずれも日本にありますが、その3点が全て中国の
南宋時代に作られたものというから驚きです。

南宋王朝は1127年から1279年までの
約150年間ですので、

少なくとも700年以上前に作られた3点の茶碗にしか
その紋様が現れていないのです。

さらに、外側に曜変が見られる茶碗は、
今回展示された茶碗が世界に一つです。

ここから、ちょっと神がかった話になります。

とある評論によると、この茶碗が存在するということが、
神が存在することの証明であるというのです。

確かに、黒釉薬をあてずっぽうにかけて焼き続ければ
1000年に3回の割合で現れるといわれたら、
それはもう、神の領域といえましょう。

勝之進は、世界に一つの、時価100億円以上
といわれる茶碗を見て、確かに
宇宙を作った神の存在を体感しました。

皆さんも、この機会に、ぜひ、
「世界に一つだけの茶碗」をご覧ください。

     受験勉強中にその存在を知った。。。勝之進