ツイッターで「OBの先輩からのプレッシャー」というのを見て思う事があり。
私のサークルはOBさんが遊びにきても一緒に楽しくセッションするぐらいでした。強豪校でも無かったので指導される事も何かプレッシャーをかけられた事もありあませんでした。ただトランペットの先輩は滅多に来ず、アドバイスこそしてもらいまいたが指導してもらう事もありませんでした。
おかげで自分で調べ試行錯誤しては自分のペースでのびのびと成長出来たように思います。ですが、それなりに苦労もしたので後輩にはそんな思いなんかせずに、トランペットを楽しんでもらいたいと思ってました。
威圧的に指導するOBの話はどこそこで聞きますが、こんな気持ちから始めた指導も恐らくは老害化してしまったんですね・・・。
当初は自分から進んで学んだ事を伝えていましたが、ほどなくして「全然練習してない・・・」と感じるようになりました。上手くなりたいと口にするが練習しない。この子はトランペット好きじゃないんだ。入部当初と最後の定演間近ぐらいしか「教えてください!」はなかった。「もういいやー」と、もっとトランペットが好きな後輩や他大学の人と話すようになりました。
・・・1年ぐらいしてやっと気付いたんですよね、色々あったけどみんな音楽大好きなんだ。ただ他にも好きな事があるだけなんだな、と。練習した!の基準だって全然違う。声をかけるにしても「上手くなった?」じゃなくて「昨日のあの番組見た?」なんてので良いんですよね。
やる気は皆違うので指導する側はそれに応じて対応する必要があります。難しい曲でミスしたのを同じ様に注意された場合、熟練者や負けず嫌いな子ならそれをバネに成長出来るかもしれないが、皆と楽しみたいって子や経験の浅い子のやる気は一瞬にして消え、不安と恐怖に変わってしまいますよね。
皆同じくらいやる気があるのが一番良いけどそうもいかない。暴力的指導で無理やり同じ方向に向かせるのは指導ではなく強制、耐えられない子もいる。一種の宗教的な信頼関係が生まれれば別かもしれませんが・・・。
漢字を見ても「指し示し導く」と書いて指導じゃないですか。寄り道してたら呼んであげて、足どり遅い子がいれば待ってあげて、つまずきそうな石があれば拾ってあげればいい。やる気があれば進み続けてくれるんです。好きな事なら夜更かしとか簡単に出来ちゃいますよね?
指導者がするのは、出来るのは全員をゴールに連れて行く事ではなく、ゴールに向かってくれるよう環境を整えてあげる事なんだそうです。せっかく生まれたやる気が冷めないように、もっとやる気が出るように。
どんなに「こういう風に練習してほしい」と思っても生徒にその気が無ければやりませんし、他に興味ある事があればそっちをやってしまいます。そこで「ダメだ」と一括せず「じゃあとりあえずやってみようか」とそのお手伝いをしてみてはどうでしょう。それが効果的でない事なら恐らく本人も気付いて、生徒本人が求める目標に必要な事を1つずつ見つけて行くのではないでしょうか。その時に生徒にして欲しかった事を日頃から準備してあげれば、あとは進んでやりだすのではないでしょうか。
楽しい環境づくりとして、例えば退屈な基礎練習ならその意味を伝えるのはもちろん、個々のレベルに合わせた練習を課して、少しでも「上手くなった」と実感できるお手伝いをしてあげた方がやる気は出ますよね。
扱
う曲でもレベルに合わせて出来る人は全部吹いて、発展途上の子には途中お休みさせたり。バンドを2つ作ってレベルで分けるのもありかもしれませんが、例え
ば簡単な曲を幾つか用意して、経験者は常に初見にチャレンジさせて、その他の子はしっかりと基礎を学び、普段は経験者の子にみてもらう。など?
生徒がなかなか望んでいる事をしてくれなくてもどかしくなるかもしれませんが、その度にやり方を変えて行けば良いのではないでしょうか。
アンブシュアの話題はとてもセンシティブな問題ですよね。文章だけでは伝わりにくいと思いますが、アレクサンダー・テクニークのレッスンで得たヒントをもとに書いてみます。
マウスピースの位置を中心に、上下は1:1とか1:2とか、下にor上にとか…色々な情報を聞いた事あると思います。
ですが、ご存知の通り人それぞれの歯並び、骨格の違いがあるので同じ見た目になるとは限りませんよね。
初めはぎこちなくても、求める音に近付くため脳は無意識に調整をし、身体は少しずつ対応していきます。その結果いわゆる「良いアンブシュア」と言うものが出来上がるのです。
しかし、その形を手に入れようとしてしまうとその過程にあった唇、舌の繊細な動き、ブレスコントロール、求める音色のイメージも忘れてしまい、最悪楽しく演奏する事さえ忘れてしまう事もあります。
アレクサンダー・テクニークのレッスンでは、この様に結果を求め過程をないがしろにしてしまう短絡的思考をエンド・ゲイニングと呼んでいます。
周りが何を言おうと自分が納得出来る理由が無ければ、もしくは既に満足しているのであれば気にしなくても良いと思いました。
例をあげますと「イチロー選手が学生の頃、先生からフォームを直す様に言われた」話が有名ですね。それでも自分が必要だと思い練習してたからこそのフォーム、振り子打法があるのではないかと思います。
また、体格の違う選手がイチロー選手と同じ要素を大事だと思って練習したとしても、同じ振り子打法になるとは限りませんし、これはアンブシュアに関しても言えるのではないでしょうか?
鏡越しにアンブシュアの形を気にして吹くよりは、頭を動ける様にしてあげて、身体全部がついてきて、求める音をイメージして、吹く。
これが実は近道なのでは?と思いました。
マウスピースの位置を中心に、上下は1:1とか1:2とか、下にor上にとか…色々な情報を聞いた事あると思います。
ですが、ご存知の通り人それぞれの歯並び、骨格の違いがあるので同じ見た目になるとは限りませんよね。
初めはぎこちなくても、求める音に近付くため脳は無意識に調整をし、身体は少しずつ対応していきます。その結果いわゆる「良いアンブシュア」と言うものが出来上がるのです。
しかし、その形を手に入れようとしてしまうとその過程にあった唇、舌の繊細な動き、ブレスコントロール、求める音色のイメージも忘れてしまい、最悪楽しく演奏する事さえ忘れてしまう事もあります。
アレクサンダー・テクニークのレッスンでは、この様に結果を求め過程をないがしろにしてしまう短絡的思考をエンド・ゲイニングと呼んでいます。
周りが何を言おうと自分が納得出来る理由が無ければ、もしくは既に満足しているのであれば気にしなくても良いと思いました。
例をあげますと「イチロー選手が学生の頃、先生からフォームを直す様に言われた」話が有名ですね。それでも自分が必要だと思い練習してたからこそのフォーム、振り子打法があるのではないかと思います。
また、体格の違う選手がイチロー選手と同じ要素を大事だと思って練習したとしても、同じ振り子打法になるとは限りませんし、これはアンブシュアに関しても言えるのではないでしょうか?
鏡越しにアンブシュアの形を気にして吹くよりは、頭を動ける様にしてあげて、身体全部がついてきて、求める音をイメージして、吹く。
これが実は近道なのでは?と思いました。
高校でトランペットを吹いているフォロワーさん(女性)からのご質問。
ツイッターでロングトーンについてつぶやいていたら「体の使い方」について疑問を持たれたとの事でメッセージを頂きました。DMのやりとりをご紹介します。
・ご質問
先生によく、体を使えと言われるのですが、体を使うというのがいまいちわかりません。
確かに具体的に説明してくれたり、体験しないとなかなか分からないですよね。ちなみにどのような時に体を使えと言われますか?
曲中のアクセントや、クレッシェンドの時です。 基礎練のロングトーンやスケールをするときにも言われます。 体を使えてないから、息が止まってるような音がしてる。と言われます
アクセント、大きい音、長く吹く時に必要なのは息の量なんです。アクセ ントとクレッシェンドでは強く早く息を吐く必要もあります。なので先生の言う事は分かり難いかもしれませんが、まとを得ていますね。
(アクセントはタンギングに頼らず息の圧で付ける方が良いですね。)
・頭を動けるようにしてあげる
アレクサンダー・テクニークのレッスンを受けたり、ご自身で使った事はありますか?
ないです
では先ず予備知識として、頭がい骨と首の骨が出会う位置を確認してみましょう。首の骨のてっぺんで頭はゆらゆらとバランスを取っているのですが、そのてっぺんは耳の穴の少し前の高さにあります。思ってたより高い位置にあります。
ほんとですね!思っていたより高いです
その「頭は思ったよりも高い所にある」という気付きだけでも体の使い方、そして楽器を吹いたら音も変わると思いますよ^^
ここが、つまり頭が繊細に動ける(と思う)事によって体全体も自由に使えるようになります。ここが固まっていると体も思うように動けません。 試しに頭がい骨と首の骨が出会うところをイメージしながら、静かに繊細に「うんうん」と頷いてみてください。大きく頷かないで1センチくらいで大丈夫です
これで「頭を動けるようにしてあげて」が何となく伝わったでしょうかね。思うだけで良いので次からは頷かなくても大丈夫です。「頭を動けるようにしてあげて、頭は思ってたよりも上にあるな~」くらいです。
・体全部が付いてくる
そして5,6キロはある頭の重さは首の骨を通って背骨、骨盤、脚、足まで伝わっていきます。試しに頭の重さが順々に体に伝わっていく様子をイメージで良いので思ってみて下さい。この時ひざは軽く前に曲げると良いと思います。多分ふらふらすると思います。
します!
体はいつもと比べてどっちに傾きました?
前後どちらかですか? それなら前です。
じゃあ昔の私と同じですね(笑) 真っすぐ立つイメージが強かったのですが、実は背骨は生理湾曲といって前後にS字カーブしていて体重を分散させているんですね。さらに先ほどの首の関節、股関節、ひざ、足首で前後にゆらゆらとバランスを取っているのです。
今は凄くバランス良く立っていると思うのですが、ふくらはぎの筋肉がパンパンにはってきませんか?
あ!はってますね。
今まで筋肉をピンと伸ばしっぱなしで立っていたので、使われていなかった筋肉が使われている証拠です笑
・体を使う?
ちなみに、途中で自然に深呼吸しませんでしたか?
しました
おお~、おめでとうございます!それが体を使えるようになったサインの一つです^^
ほんとですか!(((o(*゚▽゚*)o)))
正確には、体本来の動きを体に思い出させてあげた、許可してあげた感じでしょうかね。どうしても楽譜とにらめっこしたりミスを恐れたりしていると体の事を 忘れてしまうんですよね。体の事を忘れるとどんどん固くなってしまって本当なら体が勝手にやってくれる深い呼吸も浅くなってしまったり・・・
そして「たくさん息を吸おう!」と思うと「肺が空気でいっぱいになる【感覚】」だけを意識してしまって「体の事」を忘れてしまうんです。
確かに、私は体を使うっていうのは、息をいっぱい吸うということだと勘違いしてました(ドクロ)
そこなんですよねー私も良く勘違いしてしまいます(笑)
息を沢山吸えるのは結果なんですよね。体を動けるようにしあげれば勝手に横隔膜は下がり、ろっ骨は広がって自然に呼吸は出来るんです、身体がそう設計されてますからね。
そうなんですね! すごくためになります!
・アレクサンダー・テクニークを使おう
なので、次から思う事は「頭を動けるようにしてあげて、体全部がついてきて」必要であれば「頭の重さは骨を順々に足(座奏の時は坐骨)まで伝わる」なんて思うと良さそうですね。 坐骨はイスに座った時に当たる骨の事です。イスに座った時は首のてっぺんの骨とこの坐骨でバランスを取ります。
股関節もですね。コマネチってビートたけしさんのギャグは知ってますか?股関節の位置を思い出すにはコマネチをすると分かりやすいですよ(笑)
おお!笑 確かにそうですね!笑
最後に、息が吸えないなーって思ったら、息を吸うのをあきらめてみてください。「あと2小節しかないけど吸うのやめよう、むしろ吸わないでみよう」なんて思うと意外と吸えます、しかも身体が勝手に!・・・最終手段ですけど
と、長くなりましたがこんな感じです^^
ぜひ演奏に、そして日常生活でも役立ててみてください!
わかりました! 夜遅くにほんとにありがとうございます!
省略したり簡略化したところもありますが、実はこういう内容を前から書きたかったんですよね。アレクサンダー・テクニークを知らない、使った事のない方へどう説明するか。しかも文章だけで・・・
長くなりましたが、自分の勉強にもなりました。
ありがとうございました^^
ツイッターでロングトーンについてつぶやいていたら「体の使い方」について疑問を持たれたとの事でメッセージを頂きました。DMのやりとりをご紹介します。
・ご質問
先生によく、体を使えと言われるのですが、体を使うというのがいまいちわかりません。
確かに具体的に説明してくれたり、体験しないとなかなか分からないですよね。ちなみにどのような時に体を使えと言われますか?
曲中のアクセントや、クレッシェンドの時です。 基礎練のロングトーンやスケールをするときにも言われます。 体を使えてないから、息が止まってるような音がしてる。と言われます
アクセント、大きい音、長く吹く時に必要なのは息の量なんです。アクセ ントとクレッシェンドでは強く早く息を吐く必要もあります。なので先生の言う事は分かり難いかもしれませんが、まとを得ていますね。
(アクセントはタンギングに頼らず息の圧で付ける方が良いですね。)
・頭を動けるようにしてあげる
アレクサンダー・テクニークのレッスンを受けたり、ご自身で使った事はありますか?
ないです
では先ず予備知識として、頭がい骨と首の骨が出会う位置を確認してみましょう。首の骨のてっぺんで頭はゆらゆらとバランスを取っているのですが、そのてっぺんは耳の穴の少し前の高さにあります。思ってたより高い位置にあります。
ほんとですね!思っていたより高いです
その「頭は思ったよりも高い所にある」という気付きだけでも体の使い方、そして楽器を吹いたら音も変わると思いますよ^^
ここが、つまり頭が繊細に動ける(と思う)事によって体全体も自由に使えるようになります。ここが固まっていると体も思うように動けません。 試しに頭がい骨と首の骨が出会うところをイメージしながら、静かに繊細に「うんうん」と頷いてみてください。大きく頷かないで1センチくらいで大丈夫です
これで「頭を動けるようにしてあげて」が何となく伝わったでしょうかね。思うだけで良いので次からは頷かなくても大丈夫です。「頭を動けるようにしてあげて、頭は思ってたよりも上にあるな~」くらいです。
・体全部が付いてくる
そして5,6キロはある頭の重さは首の骨を通って背骨、骨盤、脚、足まで伝わっていきます。試しに頭の重さが順々に体に伝わっていく様子をイメージで良いので思ってみて下さい。この時ひざは軽く前に曲げると良いと思います。多分ふらふらすると思います。
します!
体はいつもと比べてどっちに傾きました?
前後どちらかですか? それなら前です。
じゃあ昔の私と同じですね(笑) 真っすぐ立つイメージが強かったのですが、実は背骨は生理湾曲といって前後にS字カーブしていて体重を分散させているんですね。さらに先ほどの首の関節、股関節、ひざ、足首で前後にゆらゆらとバランスを取っているのです。
今は凄くバランス良く立っていると思うのですが、ふくらはぎの筋肉がパンパンにはってきませんか?
あ!はってますね。
今まで筋肉をピンと伸ばしっぱなしで立っていたので、使われていなかった筋肉が使われている証拠です笑
・体を使う?
ちなみに、途中で自然に深呼吸しませんでしたか?
しました
おお~、おめでとうございます!それが体を使えるようになったサインの一つです^^
ほんとですか!(((o(*゚▽゚*)o)))
正確には、体本来の動きを体に思い出させてあげた、許可してあげた感じでしょうかね。どうしても楽譜とにらめっこしたりミスを恐れたりしていると体の事を 忘れてしまうんですよね。体の事を忘れるとどんどん固くなってしまって本当なら体が勝手にやってくれる深い呼吸も浅くなってしまったり・・・
そして「たくさん息を吸おう!」と思うと「肺が空気でいっぱいになる【感覚】」だけを意識してしまって「体の事」を忘れてしまうんです。
確かに、私は体を使うっていうのは、息をいっぱい吸うということだと勘違いしてました(ドクロ)
そこなんですよねー私も良く勘違いしてしまいます(笑)
息を沢山吸えるのは結果なんですよね。体を動けるようにしあげれば勝手に横隔膜は下がり、ろっ骨は広がって自然に呼吸は出来るんです、身体がそう設計されてますからね。
そうなんですね! すごくためになります!
・アレクサンダー・テクニークを使おう
なので、次から思う事は「頭を動けるようにしてあげて、体全部がついてきて」必要であれば「頭の重さは骨を順々に足(座奏の時は坐骨)まで伝わる」なんて思うと良さそうですね。 坐骨はイスに座った時に当たる骨の事です。イスに座った時は首のてっぺんの骨とこの坐骨でバランスを取ります。
股関節もですね。コマネチってビートたけしさんのギャグは知ってますか?股関節の位置を思い出すにはコマネチをすると分かりやすいですよ(笑)
おお!笑 確かにそうですね!笑
最後に、息が吸えないなーって思ったら、息を吸うのをあきらめてみてください。「あと2小節しかないけど吸うのやめよう、むしろ吸わないでみよう」なんて思うと意外と吸えます、しかも身体が勝手に!・・・最終手段ですけど
と、長くなりましたがこんな感じです^^
ぜひ演奏に、そして日常生活でも役立ててみてください!
わかりました! 夜遅くにほんとにありがとうございます!
省略したり簡略化したところもありますが、実はこういう内容を前から書きたかったんですよね。アレクサンダー・テクニークを知らない、使った事のない方へどう説明するか。しかも文章だけで・・・
長くなりましたが、自分の勉強にもなりました。
ありがとうございました^^