デフレの正体 ----経済は「人口の波」で動く
藻谷浩介著 角川書店
50万部 17刷突破!!
池上 彰氏 「目からウロコ。具体的な数字で現実を斬る爽快さ」
山田 真哉史 「常識だと思っていたことがいとも簡単にひっくり返される」
「NHKスペシャル」 「池上彰の世界を見に行く」で紹介!!
総理も学者も、社長も大注目! 2010年新書 経済部門ベスト1!! 小飼 弾
日本経済
「景気さえよくなれば大丈夫」という妄想が日本をダメにした!
▼国際経済競争の勝者・日本
▼「好景気下でも内需縮小」が延々と続く
▼「生産性向上」努力がGDPのさらなる縮小を招く
▼マクロ経済では不可能な「インフレ誘導」と「デフレ退治」
▼「日本の生き残りはモノづくりにかかっている」という誤解
▼ではどうすればいいのか、高齢者激増に対処する「船中八策」
第1講 思い込みの殻にヒビを入れよう
第2講 国際経済競争の勝者・日本
第3講 国際競争とは無関係に進む内需の不振
第4講 首都圏のジリ貧に気づかない「地域間格差」論の無意味
第5講 地方も大都市も等しく襲う
「現役世代の減少」と「高齢者の激増」
第6講 「人口の波」が語る日本の過去半世紀、今半世紀
第7講 「人口減少は生産性上昇で補える」
という思い込みが対処を遅らせる
第8講 声高に叫ばれるピントのずれた処方箋たち
第9講 ではどうすればいいのか①
高齢富裕層から若者への所得移転を
第10講 ではどうすればいいのか②
女性の就労と経営参加を当たり前に
第11講 ではどうすればいいのか③
労働者ではなく外国人観光客・短期定住客の受入を
補講 高齢者の激増に対処するための「船中八策」
経済を動かしているのは、景気の波ではなくて人口の波、つまり生産年齢人口=現役世代の数の増減だ」
以上がこの本の結論だが、第8講までの論はすべて政府・行政関連の統計をもとに分析されたもので、その数値には疑義はない。そして本当に目からウロコの結論であり、なぜ、藻谷さんの講演をきかなかったか?なぜ、この本を初版で手にしなかったのか? また本文にもあるが、このような推論はバブル崩壊と途中に当時マッキンゼー・アンド・カンパニーの東京支社長だった横山禎徳さんが「成長創出革命」という著書で指摘されていたという。
つまり日本経済は世界経済の影響を多少なりとも受けているが、その本質は団塊の世代の人生設計、ライフスタイルに合わせた需要の増減にリングしており、景気対策や少子化対策などのきれいごとをうたったお題目ではなく、事の本質を認識して対応すべきだと。
思えば、ペビーブーム、インベーダーゲーム、スキー、テニス、住宅バブルなどブームの火付け役とその主になったのは彼らであった。2010-2015に定年を迎える彼らのライフスタイルを考えれば、すでに始まっている登山ブーム、園芸ブーム、国内、海外旅行、リバイバルブームが予想され、2020-30には国内の医療機関が、その後は老人福祉施設が満杯となろう。
それではどうすればいいのか?の提言もある。今、マスコミ、政治家、知識人がおそらくわかっていながら、何も言わない中での処方箋。もうひとつ・・・?逆に言うともうここまで日本は追い詰めらていることをあらためて認識した。
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団塊の世代の一次退職→彼らの年収の減少→彼らの消費の減退→内需対応産業の一層の供給過剰感→内需対応産業の商品・サービスの値崩れ→内需対応産業の採算悪化→内需対応産業の採用抑制→内需の一層の減退
日本の国債は地方債も合わせると1200兆?を超えている? 一方国民の資産は1400兆ある。円高となるゆえんだが、国民が皆ラテン系だと何の問題もない国なのに。問題は高齢者に偏在した資産が回らないこと。遺産相続の平均年齢は67歳だそうで、亡くなった資産はそのまま高齢者に引き継がれる。かといって高齢者が買いたいものもないし・・・・・というジレンマ。