その男は、ペリー来航より16年も前から
『それ』を予見していた。
欧米列強が、武力でもって
この小さな島国を襲うことを。
時は幕末。揺れる政権。不安定な世情。
世界情勢を知る男は、
今の『日ノ本』がどれだけダメな状況なのか、
肌身に沁みて知っている。
それでも。
ただ悲観し嘆き、毒を吐くのではなく
今、自分が出来ることをやろうと
短いその命が尽きるまで奮闘した。
男の名は、
![波](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/304.png)
![波](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/304.png)
![波](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/304.png)
![波](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/304.png)
![晴れ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/022.gif)
左は英龍公ご本人の自画像。
右はみなもと先生のマンガ版ですが、
おっきなお目々が特徴だったのがよくわかる。
ご本人の自画像の中でも特に好きな絵🔻
![照れ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/027.png)
どんな人だったのと言われれば、
人物叢書(吉川弘文館)の裏表紙に書かれた一文が
良くまとまってるのでご紹介🔻🔻
蘭学者、外交官、芸術家、軍学者、教育者
にして剣客。
あと、化学者でもあり、建築、工学の分野でも
その才をいかんなく発揮した方だと思います。
意外なところで料理家という顔もアリ
お台場も造ったし、
我々がパンを食べられるのは
実は英龍公のおかげだったりもする
学生時代に散々聞いた
『前へ倣え!』の号令も英龍公から始まった。
そんな感じで、幕末の動乱が勃発する少し前に
八面六臂の活躍をした御方です。
・・・あんまり知られてナイんだけどね。
幕末大河ドラマでもよくスルーされるしね。
いいんだ、私は大好きだから
中でもの2冊をバイブルとして所持。
好きなエピソードは、
領地内で事件が起きたときに
英龍公が自ら《刀売り》に変装して
真相を探ろうとされた話。
甲州微行と言われるお代官様の忍び旅史実だよ(^^)
このときに相棒として伴ったのが、
斎藤弥九郎幕末の有名な剣豪です。
桂小五郎の師匠でもあるね。
ふたりはともだちだったので
そのときの遠慮のない応酬が伝わっていて、
ある宿に泊まったとき、
鼻も目ン玉も大きくて
ガタイの良い英龍公を見た女中さんが
怖がってしまい、
何かの悪人じゃないかとビビっていたのを
斎藤弥九郎が、
見た目は怖いけどいい人だから、と
宥めたというワンシーン。
何かカワイイ話ですよね(笑)。
・・・・・・
もう10年以上前になりますが、
韮山の江川邸にも2回ほど行きました。
お話させていただいた地元の方が
英龍公を『たんなん(坦庵)さん』と呼び、
まるで今もそこにいらっしゃるように
親しく話されていたのを懐しく思い出します。
みんな公が大好きだったのね。
私も領民になりたかったな。
お墓参りもさせていただきました。
眠られている場所からは
富士山がよく見えて、美しい青空だった。
🔻ご興味あれば・・・
2012年頃にお台場でやった『坦庵フェア』、
またやってくんないかなあ〜
そんな夢みたいなイベントがあったんですよ。
伊豆に縁もゆかりも無いのに
めちゃくちゃテンション高く参加してた
アホは私です。
現在の江川家ご当主(一級建築士さん)も
いらっしゃっていて、写真〜写真〜と
詰め寄りかけたのを夫に止められたっけ。
久しぶりに英龍公の話に浸れて楽しかったです。
大河ドラマの主人公になるのも待ってる。
イギリス船を追っ払ったエピソードなんか
スゴくカッコいいんだから、是非是非
そう言えば、前述の甲州微行な話を書いた
小説があるらしいので、
また探して読んでみたいと思います。
英龍公、いつもありがとうm(_ _)m
関連記事など。