【読了】セシルの女王・5巻 | 好きなモノは好き!@ヘタレワーママ言いたい放題blog

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吉沢亮さんをこよなく愛しているヘタレワーママです。
好きな特撮やドラマ、本、歴史、日常生活etc,書いています♪
かなり年下な夫と、
ムスメ2人の4人家族で今日も猪突猛進(笑)。

女は、

こんなにも

無力で不自由なものか。




5番目の王妃、
キャサリン・ハワードも処刑された。

狂気の父王。
自らの地位のためだけに暗躍する廷臣。

王と国家に恨みを滾らせて止まない
『異母姉』。
何もわからず幼く、命短い運命の『異母弟』。


まだ7歳のエリザベスが見つめる世界の
何と昏く哀しく、気色の悪いことか。


もう読んでいるだけでシンドイ(>_<)アセアセ

『政治家』クロムウェルもアッサリ
斬首されちゃったし魂

あれだけ厚遇されて信頼されて
滅私奉公してたのに(⁠〒⁠﹏⁠〒⁠)。


どうしてこんな状況の中でエリザベス
『正気』を保てたんだろうか、と思ったら

やっぱりウィリアム・セシルの存在
あればこそなんだなあ、と

静かに納得させられてしまう展開が
今回のハイライトでしょう。


セシルにも野心はある。力が欲しい。

狂気の王ヘンリー8世が
シッチャカメッチャカにしたこの国を、

大樹のように大きく、豊かで活気に満ちた
大国にのし上げる。

エリザベスの母、亡きアン・ブーリンが
夢見た国の姿。

はからずもその道を行こうと奮闘し、
志半ばで命を絶たれた政治家クロムウェル。


今は何の力も無い一介の下級貴族だが、
この夢だけは手放せない。
この狂った世界で生き抜くと決めた理由。

そのために、セシルエリザベス
『利用』しようとした。初めは。

だけど、エリザベスの地位と運命を自分に
使わせてくれと懇願しながらも、

セシルは忘れなかった。
処刑前、
政治家クロムウェルがふと零した言葉を。


『ある人』に言われました。
❝ 汝の王を愛せ ❞ と。

それならば
ウィリアム・セシルという政治家には
エリザベス様しかいない。


赤ん坊のときから見てきた少女。
庶子に落とされ不遇な日々を送っても、
その賢さは奪われていない。


この場面のエモーショナルなこと、
最高でしたねキラキラ

愛の告白よりもずっと重い言葉。

しかし、ここまで言われてもエリザベス
通常運転です。


私は私のものだ。
誰にも利用されたくない。

それがたとえ、お前であってもだ。
ウィリアム・セシル。


いいねぇ〜安易なナニワブシにならん
この感じ。さすがイングランドだよ。
ナニヲ言ってるんだ(笑)。


あと、この巻ではロバート・ダドリー
出てきたハッ後の女王の男妾。
馬番の息子だったのね。

エリザベスとは
まだまだ可愛い子ども同士の触れ合いが
描かれますが、先々知ってるとこれも辛い。

次巻は来年2月頃に発刊だそうです。
何処まで描くのかな。

ワクワクしながら待てるマンガがあるのは
幸せですね。

長文失礼致しましたm(_ _)m。


まじかるクラウンまじかるクラウンまじかるクラウンまじかるクラウン

下三角4巻まで。