会社を退職して数ヶ月、実は体調が良くなっていた。
働いていた頃は普通だと思っていたけど、結構体はキツかったみたい。

体が緩んだというか、胃がキリキリしてたのが治り、肩こり首こり背中こりがマシになった。
分単位で時間に追われる仕事だったからか、常に緊張感があり呼吸も浅くなっていたことに気がついた。

若くして第一子を産み、専業主婦生活を送っている妹から見ると、私は休日でもイライラして仕事してるみたいな雰囲気、だったらしい。
それがなくなって、穏やかな雰囲気になったと言われた。
少し体もふっくらした。

体質改善でまず始めたのは、冷えとり。
痩せ体型でとにかく冷え性。
真冬はお風呂にはいっても30分すれば足がキンキンに冷えていた。
夏でも5本指ソックス重ねばきにレッグウォーマー。パジャマは長袖長ズボン。
フリフリ可愛いノースリショーパンみたいなパジャマとはおさらばした。
網タイツにミニスカートを履いて鍼灸に行ったら、あなた妊娠する気あるの?!と叱られ、
あぁ、私って根本的に間違ってたのね、と反省。
とにかくあたたかく、体を締め付けない服装を心がけるようになり、カジュアルファッションへと変わっていった。
ヒールも履かなくなったら足の裏のコリコリがいつの間にかなくなってて嬉しかった。

半身浴にジンジャーティー。ルイボスティー。
飲み物はホットか常温。
冷たいジュースは氷抜き。
ウォーキングも週末夫婦で一駅歩いたり、ストレッチをしたり、漢方も飲んだ。
子宝温泉にも行ったし、木村さんを待ち受けにしたり、子宝草を育ててみたり、陣痛中に赤富士を描いてもらって飾ったり。
食べ物も気をつかうようになり、必ず添加物をチェック。
そうすると、スーパーやコンビニで売ってる物のほとんどが買えなくなった。
こんなにも、あらゆるものに添加物が入ってるとは!
ランチで美味しい美味しいと食べてたコンビニのパスタ。お菓子もパンも。
気にしすぎると本当に食べるものがなくなるけど、こういう現実を知ることができたのは不妊治療をして良かったことの一つだ。
結婚するまで料理をほとんどしたことがなく、お惣菜を買ってきて一品足すこともあったが、なるべく全部自炊することにした。

鍼灸という看板を出してる所へは何カ所か通ったが、体に触らずに、鍼も灸もせずに、お腹の上で手をかざしてクルクルと回して引っ張る動作をして、
先生「あ〜、これは〇〇だな」
見守る看護婦らしき女性「そうですね、これは〇〇ですね」
という所があり、夫も一緒に施術を受けたが
あまりにも恐いと言うので、一度でやめた。
あれは一体何だったんだろう・・?
気功の一種??

赤ちゃんが出来るなら、と、藁にもすがる思いでいろんなことをしていたので、治療費以外でも結構お金を使ってしまった。
漢方薬も調合してもらって夫婦で飲んでいたので高かったけれど、イマイチ効果を感じられず3ヶ月ほどでやめた。