CL500が納車されてからもうすぐ3ヶ月、走行距離はあとちょっとで3000kmになります。

満足度は非常に高いです。素人でもコントロールしやすいパワーに、+αの余裕があるエンジンは、低回転ではトコトコ優しく、いざ回せばギュオンと吹け上がり、レスポンスが機敏になります。その使い分けが楽しい。

デザインもすっかりお気に入りです。CLシリーズの見た目にピンと来た方は、デザインで選んでも満足できると思います。駐車するたびに眺めてニヤニヤしているキショいオッサンになってしまいました。

一方、しばらく走った事で、明確に欠点と思える部分も見えてきたのも事実。CL500が気になる方に、買う前にお伝えしたい事柄を書いてみたいと思います。

一番気になるのは、振動です。ワインディングなどでグイッと回したときは、エンジン音が盛り上がると同時に、振動が伝わって気分があがるのですが、高速道路等、常に回転数がある程度高くなると、正直、不快な振動です。

大型二輪のメリットとして、高速道路等における快適性があると思いますが、CL500は快適とは言い辛いです。パワーは十分です。100km/hまではあっという間、追い越しも余裕です。しかし、100km/hだと、6速でも振動がビリビリ。特に手と尻がむず痒くて、そのうち慣れるかと思ったけど、慣れないですね。ハンドルにウェイトが無いのも原因の一つでしょう。

この点は、より大きなバイクから乗り換えた方は非常に気になるのではないかと思います。当然、スクランブラーにそこは期待していないと言えばそれまでですが、大型二輪免許が必要なバイクの中では、高速道路等における振動の不快さは、大きい部類だと思います。

次に、装備の貧弱さも気になる方はいると思います。最新の大型二輪なのに、電子制御はABSのみ。トラクションコントロールもありません。さらにタコメーター無し。車体がCL250と共通なのはいいとして、装備もまるっきり同じ。個人的には電子制御はABSだけでもいいと思うのですが、その分、もう少し安くてもいいじゃん、と思います。CL250との違いはエンジンだけなのに、価格は20万円ガッツリ上がっています。シンプルなバイクだからこそ、余計に価格が気になります。


そんなわけで、今のところ気になるのはこれぐらいです。装備の貧弱さは、値段に対する不満なので、運転上支障を感じたことはありません。振動に関しては、高速道路等の使用頻度が高い方は、気を付けてください。