バイクのナビですが、一番多いのはスマホのナビアプリを使用し、スマホホルダーに固定する方法かと思います。追加費用が最小限で済むし、機能性は言うまでもないですよね。

バイクの振動でスマホが壊れる問題も、対策したホルダーが出ているようですし。

しかし個人的には、今や20万円が当たり前の高額品を、時速100kmで走る乗り物にホルダーだけで取り付けるのが不安でイヤなんですよね。

私は、Beeline Motoというバイク用簡易ナビを使用しています。曲がる方向と、距離のみを矢印で表示してくれるもので、本体サイズが小さく、ハンドルにスッキリと装着できます。スマホホルダーの野暮ったい見た目がイヤな方には、オススメできます。

画面表示が最小限なので、バッテリーの持ちが良いのも便利な点です。

問題はナビの精度で、曲がる交差点までの距離表示が、なんかおかしい。普通は曲がり角まで何メートルかが表示されるのですが、このBeeline Motoは、曲がり終わるまでが何メートルかが表示されるようです。つまり、曲がる交差点に差し掛かっても、距離は30mなどと表示されます。矢印は曲がる方向に向いているので、分からないわけでは無いのですが、最初は混乱しました。

あとは交差点が多い市街地や、三叉路以上の複雑な交差点などは、地図表示が無いので非常に分かり辛い。多少道を間違えても、それを寄り道ツーリングだと思える寛容さが試される製品です。

目的地やルートの設定は、スマホの専用アプリから設定します。高速道路等も含め、最も到着時間が早いであろうルートの「高速」と、下道メインで峠道や裏道を積極的に使う「楽しい」の2通りのルート検索があります。この「楽しい」が曲者でして、バイクでも入りたくないような細い路地や、関係者しか入れなさそうな道に入ろうとするので、使い勝手はイマイチです。渋滞考慮機能もありませんし、ナビの性能は高くは無いですね。

正直、バイクのデザインを損なわないという点しか優位性は無いのですが、そこが最大の美点かと思っており、本体のデザインは高級感があり、画面表示もシンプルでどこか可愛らしさがあり、装着したほうがオシャレと思えるデザインだと思います。そこがどうでもいい方には全くオススメできません。

スマホホルダーを使わない手として、インカムを使用してナビの音声だけを聞く方法も試したのですが、常に音声に意識を向けるので、かえって運転に集中できませんでした。結果、Beeline Motoに落ち着いています。