新しい愛車の運転にも慣れてきたので、朝から夜まで、距離にしておおよそ250km走ってきました。


CL500の最大の美点は、様々な道路状況でも常に快適であるという点かと思います。

荒れた路面や橋の継ぎ目など、硬いサスの車種だと腰や尻にダメージがありますが、CL500は衝撃をうまくいなし、嫌な突き上げを感じる場面が少ないです。オフロードを意識したサスが、乗り心地にも寄与することは、オフロードバイクやアドベンチャーに乗っている方なら、体感済みでしょう。

CLシリーズなら、その恩恵を、シンプルなネイキッドスタイルで受けることができます。オフロードバイクほど腰高では無いし、アドベンチャーほどデカくもありません。凄い気楽です。

また、エンジンパワーが下道で大変良いバランスです。トルクが太いので、発進はスムーズそのもの、登り坂も余裕綽々。大型なら当たり前だろと言われそうですが、反面、使い所が無いような過剰なパワーも無いので、扱いが楽なんですね。

これらの要素から、下道では常に快適でした。運転時間が長いほど、恩恵が大きい部分かと思います。


高速道路を走りましたが、正直、高速道路は特筆すべき利点は見つけられませんでした。

パワーに余裕は十分にあるのですが、下道では心地よい鼓動感として感じられた振動が、高速だと粒が細かくなって、鼓動感は無くなり、ただの振動としか感じなくなります。特に手にビリビリ伝わりますので、100km/hで走るのは、バイクは余裕だけどライダーに余裕が無いです。

路面がキレイなので、サスの利点も薄れますし、CL500ならではの利点は高速道路では感じないかな、といった所です。


発見だったのは、夜間走行が楽だったことです。ヘッドライトが結構明るいですね。照射範囲が横に広いのも安心できます。LEDヘッドライトは照射範囲が狭い印象がありますが、このライトはそこそこ広く照らしてくれます。また、昼間の視認性が悪いメーターは、夜だと凄く見やすいです。反転液晶なので、眩しくないんです。


休日のツーリングがお気楽に楽しめる、大変良いバイクだと思います。ただし高速道路で長距離を移動するような遠距離ツーリングだと、不満点が多く出てくると思います。景色を見ながらのんびり走る、これこそCL500の真骨頂かなと思いました。