本日、遂に納車の儀を済ませてきました。

新たな相棒に初対面。華美な装飾は無く、全体的にシックですが、迫力のあるマフラーやセミブロックタイヤのパターンが力強さを主張し、決して地味ではない。

一目惚れしたマットグリーンのタンクがシブい存在感を放ちつつも、丸っこくて可愛さも感じられ、愛着がすぐに湧きました。

一通り説明を受け、走り出した最初の感想は、絶妙に丁度いい、という感じです。

車体はコンパクトすぎずデカすぎず、適度な重さが安定感を与えつつも取り回しに緊張感はそれほどありません。

ブラウンのフラットシートは、デフォルトのシートより柔らかくて座り心地が良く、膝の曲がりが緩やかになって実に快適ですし、シート高は上がるものの形状が丸いためデフォルトのシートより足が真っ直ぐに降りるので、足つきも良好。タンク以外はほぼ真っ黒な車体に色合いのアクセントとなってデザインも好印象です。

そして何よりサスペンションの優秀さに感心しました。CL250をレンタルした時も乗り心地の良さが素晴らしいと感じましたが、CL500はエンジンの重さが加わり、段差を超えたときのショックを、よりしなやかに受け流すことができています。

このあたりはサスペンションのストロークが長いことの恩恵だと思うので、様々な走行条件下ではデメリットも出てくるかもしれませんが、街中をゆっくり流す分には快適そのものです。

そしてエンジンのフィーリングですが、こちらは良く言えば優等生、悪く言えば薄味です。

排気音の元気の良さ、弾けるような鼓動感はCL250に軍配が上がります。逆にCL500は排気音が控えめで、心地よい低音と歯切れのよい鼓動感は感じますが、主張は強くなく、ひたすらジェントルな印象でした。

ギアを高めに上げ、回転数を抑えて流すと、トコトコとした鼓動をライダーに届けてくれますが、刺激的という程ではなく、穏やかなフィーリングです。

慣らしが終わって回せるようになったら、高回転時のフィーリングも味わいたいと思います。

このようにサスペンション、エンジン、車体のサイズ感、すべてが丁度いい、逆に言えば尖った所が無く、中途半端とも言えますが、気楽で気負いがないが適度なパワーがあり、一般道での余裕がある、そんな印象でした。

明日は早速慣らし運転を兼ねてツーリングしてこようと思うので、また違った表情を見せてくれると期待しています。