いとをかし | モペッド で 1マイル

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浮かんでは消える。消えるようで消えない。日々の思いは頭の中で、音楽のように流れていく・・・ような気がします。好きな音楽のことを中心に、そんな思いをちらほらメモ書きしてみようかな・・・てな感じです。

「いとをかし」は、何年か前に、

「おじゃる丸」のエンディングテーマに流れていた、

椎名林檎の曲ですね。

 

当時、配信シングルではあったのかな。

私の場合、その話を聴いて、

おじゃる丸のエンディングを見た覚えが。

 

(やっぱり、興味があったもんで。)

 

これがなんとも不思議な時間だったなぁと。

ピアノの伴奏だけで歌われていたんですけど、

アニメのエンディングらしい柔らかな曲とかいうわけではなく、

独特のタイム感の演奏(変拍子)に、椎名林檎な言葉が乗って、

時間軸の喪失した音世界が流れていくっていうね。

 

そして、そんな曲をバックにおじゃる丸が寝転んで月を眺めている姿は、

どこか哲学的な物思いの情景が描かれて感じられたりも。

 

歌われている内容と、合っているといえば、

合っているんですけどね。

私の世代だと、「一休さん」のエンディングを思い出すような。

でも、「いとをかし」って、そんな、

童心に帰るという曲でもないというか。

 

一方、今回、アルバムに収録された別バージョンのフルバージョンは、

またちょっと印象が違ったかもしれません。※

哲学的というのとは違って、もっと身体や呼吸が感じられたり、

より情緒豊かな一曲に感じられたというか。

 

とりわけ、アコーディオンソロの間奏あたりからの展開は、

移ろいゆく四季が描かれているかのようだったりも。※

 

そんなこんなで、私の場合、「いとをかし」は、

アルバムで聴いてさらに好きになった一曲だったりしたんですよね。
 

 

 

 

 

 

 

「いとをかし」(2022)

 

 

 

 

アルバムに収録されたバージョン違いの「さらば純情」も、

シングル収録バージョンとは、描かれている情景が違って感じられたかな。

 

描かれた切なさが生々しく感じられたシングルバージョンに対し、

オケが入るアルバムバージョンが描くのは、

もうちょっと時間の経過したところでの思慕というか。

 

その点、歌詞に沿っているでいえば、むしろアルバムバージョンの方?

でも、シングルバージョンの青さ(?)もまた、好きだったり。