スプリングスティーンに関して、
そもそも「BORN IN THE U.S.A.」からがリアルタイムの私は、
スプリングスティーンとその他の音楽の時系列に
ピンと来ていないところが多かったりします。
とりわけ、パンクなんですけど。
スプリングスティーンのデビューが1973年。
アルバム「明日なき暴走」で1975年。
そう考えると、パンクより前なんですね。
これがなんだか不思議な感覚で。
私がスプリングスティーンを初めて聴いた時点で、
むしろパンクのほうが過去のものという扱いに感じていましたから。
さらに、ずいぶん経った2009年には、
スプリングスティーンのほうがライブで、
クラッシュの「LONDON CALLING」をカバー。
これがまた、混乱し続ける理由だったような・・・。
(カバーって、先人の作品を取り上げるイメージのほうが強かったもんで。)
でも、あれこれ見ていると、
むしろスプリングスティーンがパンクの音楽的な起点と考えても、
そんなに不自然ではない・・・は、言い過ぎかもしれませんが(む)、
少なくとも、スプリングスティーンとパンクって、
そんなに遠くないのかなと思うようにはなっています。
そもそもバーバンド的なライブをしていたのがスプリングスティーン。
一方、イギリスではパブロックなんてのがあったところ、
関連性もあったみたいですし。
そんなパブロックの中から
ロンドンパンクと呼ばれる一派が出てきたのが1976年頃なところ、
クラッシュのジョー・ストラマーのテレキャスは、
スプリングスティーンの影響なんて話もあったりしますしね。
他方、スプリングスティーンは、「BECAUSE THE NIGHT」を、
NYパンクで名を馳せていたパティ・スミスに提供していたり、
(これはそもそも知っていた。)
「HUNGRY HEART」は、
そもそもラモーンズに提供予定だったなんてエピソードも。
(これは最近になって知った(う)。)
つまり、時系列で言うと、スプリングスティーンありきで、
そこにパンクっていうのが登場したというか、
たとえば、仮にスプリングスティーンがイギリスのミュージシャンだったら、
パブロック勢のひとりだったかもというのが、
位置づけとしては、いいんじゃないかってね。
この点、そんな時系列の感覚が薄い理由として、
パンクと一緒に語られるタイミングを逸したっていうのがあったのかも。
そもそも、新たな音楽だったパンクを語るに、
それ以前のミュージシャンは避けられがちだったんでしょうし、
(そういうアティチュードのムーヴメントでもあったみたいだし。)
だいたいからして、パンクが隆盛した時期に、
スプリングスティーンは訴訟で新作が発売できないことに。
それぞれの盛り上がりのタイミングが、ずれちゃったってことです。
結果、音楽的位置づけは別枠っていう、
私みたいな後から聴いた奴の感覚につながっていったんじゃないかなと。
けだし、先述の「LONDON CALLING」のカバーにしても、
スプリングスティーンにしたら、
「同士の曲」をカバーしたみたいな感覚だったってことなんですよね。※
・・・なんて、そのあたりをすべて断定的に書くのは、
まだちょっと躊躇する私(む)。
あくまで、「思うに」って話なもので。
「LONDON CALLING」(1979)
スプリングスティーンのカバーは2009。
※
最近でも、クラッシュの「クランプダウン」を、
ライブでカバーしたりしたみたいです。