筆者が考える、テレビ番組の構造を理解するには、長い時間と繰り返しの訓練がいります。しかも、コーナー毎に分割して、CM映像も含ませる必要が出てきます。


ここで、バラエティー番組の構造を考えて見ます。まずは、バラエティー番組内の1コーナーを図表で表現した物が以下になります。


(図1 番組内の1コーナーを表現したもの)

上図は、一つのコーナーを切り取ったのですが、左側にインプットするのがモノになりまして、サイコロの目「イチ」が映像表現を表し、右側のアウトプットにコンデンサーを描きましたが、これはイコールという意味ではなく、アウトプットは時間を経て未来を予告することを表しています。

また、サイコロの目「イチ」には将来に向けて縦線が引かれます。この縦線は串であり、サイコロの目「イチ」を串刺しにします。串刺しされたサイコロの目の全体像は、目に見える個別映像の相似形を結合したイメージを別の見方にすることで、ある一つの商品イメージを表すことになります。これが下図です。


(図2 串刺しの映像表現を表した工程管理)

この縦線の最下部にある矢印(↓)が示す一つの商品イメージは、時間が過ぎれば目に見える形に実体化します。

ここで、図1をより細かく見ていくことにしましょう。


(図3 合理的な映像表現の入出力)

図3では、左側のインプットは過去のモノであり、サイコロの目の映像表現が現在目に見える形に進化したモノを表し、右側にアウトプットしたのを予告として表したモノにしています。モノは複数個取り入れ、映像表現の中で合理的に結合して見せておりますが、少々分かりづらいので、例えば、個別番号③に注目してもらいます。この③は、過去にクイズのお題に「鳥」を持ってきた、現在の映像表現に「マッサマンと赤い衣装」を、予告に目に見えない「焼き鳥」を、この順番が思いつくではないでしょうか。

(フジテレビ「ドッキリGP」より)
(マッサマン・赤い翼のイメージ)

特に図3の中で、筆者が大変驚いたのが、どっきりGPでマッサマンの逆バンジージャンプを飛んだ時の側面図(最頂点でマッサマンが1回転する)が、Eテレの教育番組(数学Aの円の接点)で紹介したアイスクリームコーンの側面図と相似形であることが分かるでしょうか。しかもサイズが極端に小さくなったことにお気づきでしょうか。

(①マッサマンの逆バンジージャンプ)

(②マッサマンの逆バンジージャンプ)

この逆バンジージャンプとアイスクリームコーン、2つの側面図の拡大と縮小があって、ただ相似形を連想でき、最頂部で1回転するということは、円を描いており、アイスクリームコーンのアイス部は球体であって、回転する円は別の言い方をすれば球体に見えることがわかりますか、ね!

偶然、Eテレを見ていたら、この様な巡り合わせになっただけです。

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次回は、以下のタイトルをお送りします。

「エイガ新見聞録【08】並行世界にある映画」

以上