筆者が考える、これは、演技(台詞、体操、踊り、身振り手振り、ポーズ、表情、等)の中のアクションを取る際に、役立つツールです。名付けて「予告ロジック」と呼びます。この予告ロジックを考えていくと、きめ細やかなアクションを考えることが出来ます。


(予告ロジック)

上図では、筆者が好きな新海誠監督の劇場版アニメ「すずめの戸締まり」より、ロードムービー中に、愛媛から神戸で出会った「幼児2人と母親のシーン」から、幼児2人が椅子から立ち上がって疲れてしまうまでのアクションを当てはめた予告ロジックにしたものです。

(劇場版アニメ「すずめの戸締まり」より)

(劇場版アニメ「すずめの戸締まり」より)

過去目に見える事象、現在目に見える事象(肯定する)、予告目に見えない事象(否定する)、現在目に見える商品、に分けて一覧表にしました。一覧表に見える矢印は、上段から下段へ左セルにシフトすることを意味します。

予告ロジックは、いらないと思えばいらないだろうし、面白いと思えば面白いだろうし、使用者の利用目的で使えるツールになると思います。

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次回は、以下のタイトルをお送りします。

「テレビ新見聞録【07】バラエティー番組の構造」

以上

筆者が考える、テレビ番組の予告とは「生命の一生」にも例えられます。まずは誕生して、成熟して、消滅してしまいます。また消滅の類似として、変移と呼ぶ段階も見られます。これは、はかりの変遷で取り上げた「重さ計量器」が「メジャー(巻き尺)」にゆっくり時間をかけて変化することです。まるでアハ体験の動画を見ているかの様です。


この「予告の誕生」を筆者は「予告の種」として表現します。

「予告の種」とは、
平面図、立体図、文字、輪郭、トーク、歌詞、音響(効果音、BGM、歌)、演技(台詞、体操、踊り、身振り手振り、ポーズ、表情)など。

「予告の種」が発表されると、必ずといっていいほど、その種は実体化し、次の3つに分岐されます。

(予告の3分岐)

①実体化したモノに不足分があり、不足分は目に見せません。

②実体化したモノは破壊して消滅する過程を通ります。

③実体化したモノは、別のモノに変移してしまいます。この変移が一番わかりにくいのですが、前もって台詞で前説しているので分かるかと思います。

例えば、①なら、赤い線だけが引かれますが、赤ペンは見当たりません。

例えば、②なら、冷蔵庫が洪水の中を浮き、リサイクル工場で解体されます。

例えば、③なら、あの建物を見た御姫様は「牢獄」と台詞で言い、助監督は台詞で「いやボロアパートですよ」と返したりする。(邦画「今夜、ロマンス劇場で」より)

(邦画「今夜、ロマンス劇場で」より)

(同邦画:目の前の建物がアパート)

また、木造の低層校舎を木造の公会堂へ、という風に台詞で前説することです。(フジテレビ「ミステリと言うなかれ特別編」より)

(フジテレビ「ミステリと言うなかれ特別編」)

(同テレビドラマ:公会堂前)

この予告の3分岐は、筆者が考える、テレビ新見聞録の中では重要なので、覚えておきましょう。

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次回は、以下のタイトルをお送りします。

「テレビ新見聞録【06】肯定する否定する」

以上

筆者はよく知りませんが、脚本を書く上で喩え話はよく聞くだろう。例えば本来なら「君はまぶしい」と言うところを訂正して「君は太陽だ」とか、テレビドラマの俳優の台詞で喋ったりする。


この「君は太陽だ」という「太陽」をメタファー(隠喩)と呼ぶそうです。このメタファーは、脚本の一種である三幕構成をウィキペディアで勉強した時に知った言葉です。

テレビ番組はこのメタファーを逆手に取って、筆者は「予告の種」と位置づけ、前日の夜間に「君は太陽だ」なる台詞を記憶した場合、速くて翌日、遅くて6日間以内には、確率が高く運が良ければ、テレビ番組をランダムにチャンネルを合わしても、あるテレビ番組で「太陽」が実体化します。

(TOKYO MX「宇宙戦艦ヤマト2205」より)
(恒星の太陽)

この太陽は太陽系の恒星でありますが、恒星なら太陽系外にもあります。超新星も恒星だろうし、赤色巨星も恒星になるだろう。これだと天文の世界だが、芸術の世界だと、太陽の塔があり、英語だとSUNであって、発音をサンと言い、サンが酸に変わるからたちが悪い。このサンが酸にアハ体験の動画で置き換わるのを、筆者は予告の3分岐、製品Aから製品Bへの変移と捉えています。

別に台詞で太陽を喋り、あとあとに太陽が実体化しても違和感はなく、気がつきにくいのが難点で、台本上メタファーを取り入れたとき、変な日本語だと違和感が出てしまいます。

例えば、2024年5月24日放送のテレビ朝日「羽鳥慎一のモーニングショー」で、パネラーに◯◯の狼煙(のろし)を言ったとき、変な日本語だと思い、違和感が残ったのは筆者だけでしょうか? この狼煙は、後続のテレビ朝日の番組に登場したり、テレビ局の番組をランダムにチャンネルを合わしても、間違いなく狼煙に出合える筈です。

つじつま合わせに聞こえるかもしれませんが、トークで喋った違和感のある日本語は、後続のテレビ番組で実体化するので、注視して見てほしいです。

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次回は、以下のタイトルをお送りします。

「テレビ新見聞録【05】予告の生涯」

以上

ここでは、2つの変遷を見ていきます。


まず、毎年到来する、3月20日頃から4月20日頃までの転勤で起こる「引っ越しの変遷」です。

次が、偶然見つけた、4月下旬から7月下旬までのロケットが発射しながら下方をカメラ撮影したイメージの「俯瞰の変遷」です。

(フジテレビ「ミステリと言うなかれ」より)
(散らかっている部屋のイメージ)

①引っ越しの変遷
段ボールが出現
くしゃくしゃの紙が出現
くしゃくしゃの紙を2つに切断
ゴミの出現
ゴミ箱にゴミを入れない
ゴミ屋敷
雑貨で散らかっている部屋
片付ける
ゴミ箱にゴミを入れる
ととのう
傘を捨てる
ゴミ袋がいっぱいになる
ゴミ集積所のゴミを鳥が来て荒らす
ゴミ集積所にゴミがある
ゴミ集積車がゴミを収集する
ゴミ集積所にゴミがなくなる

(邦画「マスカレード・ホテル」より)
(俯瞰で眺めた関東甲信地方のイメージ)

②俯瞰の変遷
部屋のベッド
部屋のテーブルや食卓
室内
戸建ての屋根
電信柱や電線
都市や幹線道路
市町村
都道府県
島や火山島
日本列島
大陸
成層圏
熱圏のオーロラ
澄んだ夜空に満開の星々(見上げる変遷と合流)
地球のヘリ
静止衛星軌道空間と国際宇宙ステーション
地球と月の間、宇宙
月面
静止衛星軌道空間
静止衛星軌道空間から地球の大海へ急降下して落水

②の俯瞰の変遷とは、ロボットアニメーションで見られないかな? と筆者は思います。

期間について、約3ヶ月を要しましたが、もっと短い期間で確認出来ると思いますね。その理由が、目立たせて見せる、控え目に見せる、という提供方法があって、この、目立たせて見せる時期に出合えれば、集中して映像で見せてくると筆者は思っています。

あとは、最後の「静止衛星軌道空間から地球の大海へ急降下して落水」は、世界の果てまでイッテQ!で放送していたため、記録しました。

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こうやって、在京テレビキー局のテレビ番組で見られるモノに共通の事象を見出して、ストーリーにすると何だかオモシロイと思いませんか。この変遷は多数存在するので、暇つぶしに見つけるのもいいですね。

次回、以下のタイトルをお送りします。

「テレビ新見聞録【04】喩え話のメタファー」

以上

筆者は偶然にテレビ番組を見ていて、帰納法と前中後の関係を頭に入れた上で、その映像から推測される「はかりの変遷」を見つけました。


①各在京テレビキー局の各テレビ番組をランダムに視聴すること。

②同在京テレビキー局の各テレビ番組を連続して視聴すること。

上記、2つの視聴条件を守った上で見つけた「はかりの変遷」を、放送日時、テレビ局名、番組名、はかりの内容を順に追って紹介します。

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(TBSドラマ「VIVANT#08」)

2023年9月3日(日)TBS、21:00〜21:57
ドラマ「VIVANT#08」
テントに招かれた会食会場で、乃木(堺雅人)が、片手に乗せた皿の重さをぴたりとはかる特技を披露していた。(たまたまビデオレコーダーに映像があった)

↓7日間差

2023年9月10日(日)テレビ朝日、09:00〜09:30
「仮面ライダーガッチャード#02」
錬金術アカデミー研究所で、主人公の一ノ瀬宝太郎(本島純政)が、片手にカードを置き、重さを感じていた。さらに一ノ瀬宝太郎が目の前で両天秤を使い、天秤の両方にカードを置いて重量差を確認していた。

↓11日間差

2023年9月21日(木)フジテレビ、24:25〜
「内村と相棒#内村芸能人ミュージアム保守点検」
シソンヌさんの大好物が銀杏。重さ計量器(指針式アナログ)を持ってきて、内村館長らが、杏の重量を計測していた。指針式の重さ計量器には上皿が置かれている。

・映像補完:デジタル方式の重さ計量器が登場。
この理由は下記を参照のこと。

・映像補完:何だろうか?
縦穴の変遷と関係があるのか、円筒形の変遷かも。

・映像補完:メスシリンダーが登場。
この理由は下記を参照のこと。

↓5日間差

2023年9月26日(火)NHK総合、08:15〜09:59
「あさイチ#ツイQワザ。もう失敗しない・はかり方SP」
プレゼンターが、メジャー(巻き尺)を持っていたいただけです。他の映像は未確認です。

↓36時間差

2023年9月27日(水)日本テレビ、19:00〜19:57
「有吉の壁#マヂカルラブリー貞子」
マヂカルラブリーが即興コント「貞子」を披露した。貞子が大型液晶テレビに映る井戸に戻ろうと努力していた時、相方がやって来て貞子の腹囲をメジャー(巻き尺)で計測していた。

以上、はかりの変遷のストーリーとして、抜け落ちている映像があることがわかり、これを筆者は「映像補完」と呼ぶことにします。上記5つ以外にも、映像補完として見落とした映像がある筈です。テレビ番組ではないCMとかにも着目して、筆者の予想も含め、映像補完を次の様に考えました。

①デジタル方式の重さ計量器を使う。
アナログ方式からデジタル方式への切り替えなので、重さ計量器が消滅する過程と捉えた。

②化学の実験でメスシリンダーを使う。
メスシリンダーには、目盛りが描かれていて、液体の量を測れると同時に、目盛りがメジャーや直線定規に相似形です。

ほか、期間について、前回のプロローグでも触れたが、テレビ新見聞録の中では、1週間=6日間とするため、25日間となり、約4週間になります。

もっとテレビ番組を細かく見ていれば、はかりの移り変わりが確認できるだろうし、東芝のタイムシフトレコーダーや全自動ディーガがあれば、はっきりと分かるのではないか、と筆者も思います。

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次回は、以下のタイトルをお送りします。

「テレビ新見聞録【03】あまたの変遷」

以上