★松尾豪の成長を見た新作!ハートフルコメディ映画『グラフィティ・グラフィティ!』

 

 

松尾豪は「ところざわ学生映画祭」の初期メンバーのひとりで、作品も、スタッフとしても大活躍をしてくれた地元の、

かわいい(?)後輩である。

<第2回ところざわ学生映画祭壇上写真>

 

卒業後のいまでも、ちょっとしたお手伝いをさせてもらっている。そんな彼が新作を完成させた「グラフィティ グラフィティ」。

 

お話としては、ある女子高生の成長を切り取ったハートフルコメディ。

彼の作品と彼を知っているものとして感じるのは、

この作品から女子高生の成長だけでなく“松尾豪”自身の成長を見ることができたことである。

<体も成長している(^^)>

 

彼の作品は、どの作品も脚本、映像、編集技術など、若いのにかなり手練れていて

完成度は高い。そして、いくつもの受賞経験もある。

だけど、この新作を見た後からは、

過去の作品は自分が作りたい作品ばかりで、周りが見えていない作品ばかりだったのかもしれない。

はっきり言えば、うまいけど、感動が弱かったともいえる。

 

代表作の『UNDER MAD GROUND』では松尾豪のやりたいことをすべて放り込んだ作品で学生時代の集大成のような作品。

今回の作品はそれと比べると、時間も、お金も、登場人物も、特撮もみんなダウンサイジングしている。

サイズはダウンしているが、その分、松尾本人の経験や高校時の想いが入り、

リアリティある作品になっていて、血が通った物語というのだろうか。

よくいわれるが“ひとが描かれている”作品ということだろう。

 

「グラフィティ グラフィティ」は、彼が社会人になってからの作品で、

時間や予算、チーム編成など苦戦するなかで完成させた30分の短編である。

 

彼は社会人として、必ずしも順調であったとは言えない。

人に言えない苦労や挫折を味わいながら、スタッフを集め、スケジュール等を調整し、

全てをコントロールして1年間。妥協せず、あきらめず、この映画を完成させた。

この完成までの、苦労や思いがこの作品への隠し味になっている気がする。

 

 

松尾豪は自身のSNSで、以下のように語っている。

 

『ついに新作映画「グラフィティ・グラフィティ!」誕生!
30分の作品にも関わらず、完成まで丸々1年…
その作品が、昨日ついに多くの関係者の皆様が見守る中、上映されました!
上映後拍手の音を聞いて、ホッと一安心!

(中略)

今回、完成作品を気に入ってくださった関係者の皆様から
何故かすごく感謝されるということがたくさんありまして…
楽しくて映画作って、完成したら感謝されて…
何なんでしょうこの幸せのスパイラル笑
だから映画を作るのはやめられなくなるんです笑』

 

こんな言葉からも彼の成長を感じさせる。

 

いつも思うのは、映画を完成させることは本当に難しいことで、

今回の完成は松尾豪の“映画への愛と周囲への優しさ”、

そして、忘れてならないのは、そんな松尾豪に対する周囲の“信頼と愛”なのではないかと思っている。

 

とこなびスタッフ

 

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