じんわり感動、滅びの前のシャングリラ | トコログ 

トコログ 

コラムニスト トコ の おひとりさま お気楽生活 コメンテーター テレビ衣装
趣味の 美容 健康 風水 俳句 ゴルフ 盆栽 アビスパ福岡 九州オルレ
福岡のテレビ アサデス 毎週出演中
リフォームアドバイザー
風水実践家

 

読み終わったあと
あー、面白かった、と
ストンと終わる読書もある

が、この本は違うよ
読後、2日経ってもまだ考えている。
その本は

凪良ゆうさんの
『滅びの前のシャングリラ』

凪良さんは
流浪の月で
2020年本屋大賞を受賞した作家さん

その本屋大賞受賞後の
第1作が
帯には
「明日死ねたら
楽なのにと夢見ていた。
なのに最期の最期になって、
もう少し生きてみても
よかったと思っている。」

センセーショナルな惹句に惹かれた

さらに、

滅亡を前にした世界で
「人生をうまく生きられなかった」
四人が見つけた光とは

とも帯にあった。

滅亡?!
なんのこっちゃ、とページを開いた。
いじめられている男子生徒が登場。
いじめをなんでもないことだ
とやり過ごす日々。

そして、地球は1ヶ月後に
隕石がぶつかって、
人類が滅亡する、と
世界中でニュースが流れる。

いやいやいや。
これ映画だと、
その隕石に向かって英雄が特攻し
方向変えたりするやーつ?
とか、
ノストラダムスみたいに
何にも起きなかったってパターン
かも、
などと考えながら読み進んだが

どうも本当にぶつかって
世界は終わるらしいのだ。

刻一刻と迫るそのとき。
登場人物たちは
何をするのか、どこに行くのか。

何をすることを選ぶのか?
何をすることをやめるのか。

一気に読み終わったよ。

そして、冒頭の読後です。

今、
普通に生きていることを大切にしなきゃ
とか、
我慢していることは、
イヤなら放り出すのもありか
とか、
あと1ヶ月なら、
どう過ごしたいのかなぁ
なんて考え続けています。

そして再び
表紙を眺めます



表紙は
銀色のスプーンを握った赤ちゃん

銀のスプーンをくわえて生まれる赤ちゃんは
裕福な生まれで経済的に苦労しない
という言い伝えがありますよね。

しかし、赤ちゃんは
いちごの葉で目隠しされていて
イチゴの花は咲いているが
果実も一つ、みのっている。
蜂が2匹飛んでいる。
実をならすためには
蜂が花粉を運ばなければ
不可能である。

なるほど〜

スプーン持って生まれただけでは
果実は手に入らないってことでしょうか
蜂の存在は?
などなど、


中身もそうですが

本を何冊か出版した
コラムニスト・トコとしては
表紙や帯も
じっくり鑑賞して欲しいな
と思いましたよ。

年末年始は長い休みになりそうです
読書の時間がたっぷり取れますね

そうそう
初回限定で
スピンオフ短編がついてます

すごくよかった。

ぜひこの短編も読んで欲しいので
すぐに書店で買って
開けて読むのは年末って事で
いかがでしょう?