ご近所のケーキ屋さんが閉店した理由 | とこかしこのお菓子作りの日々 ~お菓子教室開業にむけて~

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ご近所のケーキ屋さんが閉店した理由

 

 

我が家に一番近いところにあるケーキ屋さんが、閉店しました。ああ、やっぱりそうなったかと思える閉店でした。

 

 

 

ご近所のケーキ屋さんがオープンしたときのお話

 

 

開店されたのが4年位前。ちょうど世の中がコロナ禍に巻きこまれる少し前に、オープンとなったお店です。

 

ケーキ屋さんができたとなると、すぐに行ってみたくなる私。ショートケーキからシュークリーム、モンブランなど、おいしそうなケーキがたくさん並べられていました。すぐに味見と称して、いくつかケーキを買い求めたのを覚えています。

 

が、それ以来、足を踏み入れていません。

 

 

いただいたのは、確かチョコレート系のケーキでした。

 

 

 

どういうフォルムだったかは、あまり覚えていません。まあふつうにおいしいケーキでした。ふつうにおいしいとは何?と突っ込まないでくださいね。

 

めちゃくちゃおいしいぞ!とは思わなかったことだけは、はっきりと記憶しています。可もなく不可もない味でした。

 

 

価格は、高いわけではないけれど、コンビニスイーツなどよりは、もちろんお高めのケーキ屋さん価格です。その一方、たとえばフランスの香りする空気感をかもしだす雰囲気とか、高級感を前面に押し出すお店ではありません。かといって、よくあるケーキのチェーン店のような、お気楽すぎる感じでもない。

 

 

 

 

 

つまり、すべてに中途半端な感じがするのです。

このケーキ屋さん、どういうときにどういう人が行くのかな?と考えると、はっきりとはイメージしづらい感じでした。

 

 

 

わたしたちは、ケーキをどこで買うかをどう決めているのか

 

 

誕生日などの記念日、うれしいことがあった時のお祝いのときには、ちょっとお高めでも、はっとするようなおいしさを経験させてくれるケーキを食べたい。行くだけで特別感のある「パティスリー」で、ケーキを選びたいと、私だったら考えます。

 

実際、近所でもお高めで高級感があり、洗練されたケーキを出すパティスリーは、安定した人気を誇っています。

 

「大切なときはあそこのケーキね」というポジションを、獲得しています。

 

こういうお店は、ここ一番の大切な方への手土産としても、絶大な信頼感があります。

 

 

 

逆にふだんのお茶の時間や、仕事が終わってほっとした時間、ちょっとしたスイーツをつまみたいな~というときもあります。

 

普段着のお菓子がほしい、そんなときはコンビニスイーツなどがちょうどいい。

 

 

 

 

さらにさらに、今はこだわりを持っている人も多い時代です。

 

シフォンだけ、チーズケーキだけ、チョコレートだけ、タルトだけというふうに的をしぼった専門店もたくさんあります。

 

 

 

 

たとえば先日、うかがった練馬の「にこすこーん」さん。スコーンだけが地味にケースに並んでいますが、人気店です。こだわりのある人は、わざわざ専門店をめざして遠方でも足を運ぶことだってあります。

 

 

 

 

 

そして昨今は、アレルギーがある人向けに卵などをつかわないスイーツの専門店だってあります。

 

 

 

 

選ばれるケーキ屋さんとは

 

 

ここ最近、百貨店が苦戦しているように、スイーツも「とにかく何でもあるので、誰でも来てね」というお店は、厳しいのかもしれません。

 

 

特にケーキといったお菓子は、生きていくうえで必要なものではありません。だからこそ、ほかの食べ物系のお店以上に、どういう人に、どういうときに、このケーキを、このお菓子を食べてもらいたいのか、ちゃんとイメージしておかないと、それなりのレベルのケーキを作る技術があっても、難しいのだろうと感じた出来事でした。

 

「誰でもいいよ」は、結局誰の胸にもひびいてくれない。

 

 

 

もちろん人材確保が難しい、原材料価格の高騰についていけないなど、いろいろな理由もあるかと思います。地域の事情によっても、どういうケーキ屋さんがいいのかは、ちがってくるでしょう。

 

 

閉店したケーキ屋さん、技術があるのにもったいないな、別の形で、また輝いてくれるといいなと、お菓子好きな私は、心の底から願っています。

 

 

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!