誕生寺地区全域で、急傾斜地の山や丘の上に田んぼを作る工事が、100年前、大正13年から行われました。サイフォンの原理で山の上に水を上げるため、地元の人たちが朝早くから日が暮れるまで働き昭和11年に完成しました。
ため池やずい道、サイフォンをつくり、新田開墾していきました。
中でも神谷サイフォンは、高低差45.75mもあり、特別注文の備前焼土管や尼崎で特注された鉄管も使われました。
実盛前ずい道は240mもの長さがあり、神代サイフォンは、当時の中国鉄道(現在の津山線)の線路の下を潜る工事が行われました。
誕生寺小学校では、北庄の棚田天然米生産組合の田んぼの学校で、田植えや稲刈りの他、この貴重な水を得るための先人の努力を知る学習もしています。
池から田んぼへの水の流れの仕組みやを知るために、現地での学習が行われました。
用水路の流れ、サイフォンで水が下に落ち流れ、落とされた水が反対側の高台に上がってくる所や、ずい道の見学をしました。
まもなく100年。先人の偉大な足跡を知り、子ども達が次の100年を担ってくれています。