★前回はコチラ

 
 
医療の立場と患者の立場について
思うことを書いてみます。
 
 
<医療側の立場>
 
 
みなさまが医療に求めるものって、なんでしょうか。
 
もちろん
 
 
つらい状態をなんとかしてほしい
治して欲しい
 
 
だと思います。
 
 
『医療』を辞書で調べると、
いろんな辞書の共通項として、
 
 
医術で病気を治すこと
 
 
とあります。
 
 
 
わたし、この「治す」が医療に入っているのが、
あんまり好きじゃない。
(言葉の定義みたいなものに、反論してどうするんだ(笑))
 
 
 
医療は、「原因追求とテコ入れ」だと思うのです。
 
 
まぁ、でも、それを「治療」というから
結局「治す」ということになるんですけどね・・・
(ぐるぐるぐる・・・)
 
 
現在わたしがサロンで提供しているカラダのメンテナンスや、
整体とかカイロとか、そういうところへいくのも、
 
 
つらい状態をなんとかしてほしい
 
 
という思いは、医療機関へ行くのと同じだと思います。
 
 
でも、整体やカイロとかカラダメンテナンス処では、
「治療」という言葉は法律上使えません。
「治す」って言っちゃいけないんですね。
 
 
でもさぁ、病院で治らなくて、
整体とか民間療法的なもので「治る」ことだってあるやん。
(これはキリがなくなるので、また別の機会に......)
 
 
では医療の特異性ってなんでしょうか。
 
 
・薬が出る
・血液検査ができる
・画像検査ができる
・場合によっては、皮膚を切ったりできる
 
 
↑ 
つらい状態をなんとかするために、コレが使えるところでしょうか。
 
 
民間療法との違いは、徒手だけではなく
 
 
異物をカラダに入れることができる
 
 
のが、医療の特異性。
 
 
で、そこにすごい責任が生じる、というところ。
(民間療法に責任がないわけではない。)
 
 
医療の立場は「責任を負う」比率がとても高いもの。
それがベースにあって、患者と対峙している。
 
そういうものかな、と思います。
 
 
<患者の立場>
 
 
さて、そこで患者の立場を考えます。
 
 
患者の立場、とか書きながら、
それって何だろうと思っているわたしです。
 
 
・痛かったり、しんどかったり、不安な気持ちがある。
・カラダもそうだけど、不安な気持ちをなんとかしてほしい。
 
この辺までは、理解できるんです。
わたしもそうなりますし。
 
 
・カラダのこと、よくわからない。
・わからないから任せます
 
 
この辺り、うーんと......
 
 
素人ですから
医療のことはわかりませんから
 
 
これ、すごくよくある患者さん側の「姿勢」です。
 
 
 
 
 
 
 
何も知りませーん
わかりませーん
なんとかしてくださーい
 
 
これが患者の立場というのであれば、
認識改めた方がいいと思います。
 
 
一理、あるとはおもいます。
 
でも、
 
日本の「患者側」の医療に対する姿勢には
危機感を覚えるのです。
 
 
・自分に対して処方される薬の効果・効能、副作用を知らない。
・何のための検査か知らない。
・医者が不機嫌になるから質問できない。
・だから、任せる。わからないし。
 
 
......
 
 
自分のカラダですよね?
 
 
もう少し、「調べる」とか「学ぶ」を、
そういう機会にしてもいいんじゃないでしょうか。
 
 
これは、皆保険というありがたすぎる保障が招いているところ。
 
 
たとえばアメリカなんかだと、
すべての医療に保険が使えるわけではないから、
「受診をする」ということについて、
すごく考えているはずなんです。
 
 
自分のカラダがどうなっているか、
どういう対応がまずできるか、
ほんとうに医療機関に行かないといけないか。
 
 
日本で、これ、考える人、
どのくらいいるでしょうか。
 
 
熱出た。
病院行こう。
 
 
明日会社休めない。
夜間救急行こう。
 
 
......
 
 
患者の立場って、何でしょうね。
 
 
少なくとも、これだけは知っていてほしいのは、
 
 
病気や不具合を治すのは、
自分自身の治癒能力です。
 
 
ということ。
医療はその力を助けるためのものです。
 
 
 
そこが抜けてると、
どんな治療をしても、効果半減なんです。
 
 
そんな患者側の立場というか認識を、
少し考え直さないと、どんどん大変なことになると感じています。
 
 
だから。
 
 
わたしのサロンでは、
自分自身のカラダのもつ力を引き出すお手伝いと、
あと、わたしの認識の範囲内で
医療機関や医者との付き合い方をお伝えしています。
 
 
 
続く。