こんばんわ。
ラボ主です。
最近、「教養としての社会保障」という本を読んだ。
うそ、読んでいる最中。
大学で財政論を教えたりしていることもあり、
社会保障制度、特に年金・医療・介護などについては統計を見たり、制度を勉強したり、
それなりに知識はある。
(ただし、専門ではない ← こういう場合もある)
社会保障とは、そもそも何なのか?
制度に関心がない人にとっては単に天引きされるかもらえるか、みたいな
お金の勘定の問題になってしまいがちだ。
でも、そもそも社会保障には、相互扶助を国家事業とするという考え方がある。
もともと家族やコミュ二ティの中で担われていたものが、
資本主義の発展とともに社会がアトム化し、格差が広がり、コミュ二ティが崩壊する中で、
人々の良き生を守る役割を国家が担うという根本的な思想があるのだ(ということが冒頭紹介の本の最初の方に書かれている)。
でも、国家による社会保障が、日本の場合、だいぶ、危うい。
いろんな意味で危うい。単にお金の勘定の問題だけじゃない。
一人ひとりの考え方の問題でもあると思う。
若者世代に関心が薄い一方、政治的パワーは高齢者が強い。
その結果、社会保障制度は歪む一方だ。
話が逸れそうなのでもうそろそろやめにするが、
結局何が言いたいかというと、
コミュニティの復権が必要なのだろうということ。
そして、常磐ラボに集まる人たちの中で、
コミュニティが形成されつつあるということ。
きっと誰も社会保障があーだこーだ、なんて考えてるわけじゃないし(と思う。ごめんなさい)、コミュニティの復権なんてことを意識もしてない(と思う。ごめんなさい)。
でも、物事はそういう風に動いているし、
これは意識の問題じゃなく肌感覚なんだろうと思う。
まだまだ若い世代にアピールは弱いし、
コミュニティだなんだってのも、
若い世代には他のもっと楽しげなことをやめてまで時間を使おうとは思わないだろう。
でも何だか近い将来の社会保障の一つの形を見ている気がしてならない。
のです。
では。