秀吉が関白という官位を与えられるのは、朝廷が力を失い、かつ資金的に窮迫していたことが関係すると言われています

朝廷に多額の献金を行いそうその見返りとして、その武家の家格以上の官位を発給することもあったのだそうです

位階と官位というものがある訳ですが、前者が正一位、従一位、正二位、従二位~六位まであります

これに相応するように左大臣、右大臣、征夷大将軍、大納言、中納言~というのが武家官位ということになります

一方で公家官位というものもあり、その最高位が関白、次いで太政大臣とされていたようです

秀吉は源氏の血筋ではなかったため、武家官位の征夷大将軍にはなれませんでした
ですので公家官位の最高位、関白を狙ったということになります

関白は天皇の次に位置する地位だった訳ですから、征夷大将軍と比べてもひけをとらない、もしくはそれ以上だったかもしれませんね


第三十四回「豊臣の花嫁」

最初は生け花かなと思っていたのですが、どうやら押し花のアニメーションだったようですねそして、石川数正の妻、鍋の悲しそうな表情から始まります

数正が秀吉傘下になれば、徳川側の裏の裏まで
知れ渡ると考えるべきでしょう
武田の軍法を倣い、陣立てを見直してみてはとの本多正信が話します

この状況下、数正が置いていった手彫りの仏様を於愛が持ってくると燃やしてしまえと苛立ちを隠せない様子の家康でした

深夜、家康は数正に命を狙われる夢で魘され起こされます
於愛が心配そうにしていると突如、揺れます!天正十三年、天正の大地震が日本列島を襲います

この地震の震度は7と言われ、中部地方に大きな被害をもたらしています
若狭湾や伊勢湾では津波被害もあっているようです

ということで、この被害は徳川陣営よりも秀吉陣営の方が甚大で、建て直しが先となり、戦どころではなくなります

徳川陣営としては、不幸中の幸いといったところでしょうか?
もし地震がなければ、徳川は豊臣に滅ぼされていたかもしれません

これに際して織田信雄が浜松を訪れ、家康と酒井に上洛するよう話にきていました
頑なに断る家康を見て、秀吉が人質を出すとするならばどうかと言い出します
これも秀吉の策でしょうか?

秀吉が考えていたのは秀吉の妹、旭を今の夫と離縁させて、家康の正室にするというものでした

家康はもらいたくないと言っていたのですが正信のもらえるものはもらっておけば良いの提言を渋々飲むこととします

その旭姫はいろいろな意味で凄い女性でした(笑)

同時に正信は数正のことを調べていました
その結果、数正は不思議な程、これといった働きをしていないとのことでした

屋敷から出ることもなく飼い殺しの常態だと言います
家臣団の若手も数正のこもを好きではなかったが、敬っていたという意見は同じようで、それぞれの思いがあるようです

自分の妹を差し出しても上洛しようとしない家康の様子に秀吉は自分の母を(人質として)送りつけるということを伝えてきます

これに反応したのは於愛と於大でした
於大からは、女は駆け引きの道具ではない
思いやりはどこにいったのかと諌められます

何とも複雑な思いであった家康は、朝日が1人部屋で大泣きしているのを見てしまいます
いつも笑みを溢していた朝日が隠していた感情を知ることとなります

家康の前で行われる評定の場では、いつものように若手が交戦を意見するものの酒井に本当にそれが正しいのかと問われていました

そこに於愛が現れ、瀬名が目指した戦の無い世の中は家康でなく、別の者でも良いのではと言い出します

そして、数正もそれが分かっていたから、このような離れ方をしたのではないのかと酒井が付け加えるのです

数正は1人で罪を全て背負ったのです
数正が仏様を置いていって理由とは何だったのかを皆で考えます

ヒントは仏様と一緒にあった小さな箱の底に敷き詰められた押し花にありました
数正は仏様だけでなく、いつも築山(瀬名)に手を合わせていたのではないかと・・

皆、涙して、数正の気持ちを酌むのでした
酒井が家康にこれ以上、己を苦しめなさるなと話します

すると、家康は涙を堪えながら、本多忠勝、榊原康政ららに天下を取ることをあきらめて良いかと問います

秀吉に跪いても良いかと問います

忠勝や康政らは皆で数正を責める言葉を涙を溢しながら吐き捨てます
それはもちろん本心とは反対の言葉でした

そして、この後の数正と鍋の言葉を交わすシーンが一番泣けましたね・・

どこか吹っ切れた家康は、朝日姫のところに出向くと、今までのことを謝ります
そして、上洛するということを告げるのです

さらには、朝日姫のお陰で家中が明るくなったことの礼を告げ、大事な妻だという思いやりのある言葉を伝えます

後日、家康は木彫りの兎の像を箱の中に大事にしまっていました
そこに於愛が来ると、自分は関白を操り、世の中を浄土に導く

それを於愛に手伝って欲しいと話します
於愛は笑顔を返すのでした

次回、重い腰を上げる家康がついに上洛します
もちろん豊臣は盛大に出迎えます

そこでは因縁の相手、石田三成との出会いもあるようです

そして、天下統一に近づいた秀吉には、まだ大いなる野望を持っていることが分かります
やはり、あの遠征でしょうか?

ではでは、今日も一日頑張っていきましょう!