「学び直し」でAI人材を育成する
政府がリスキリングやリカレント教育により、人的資本を高めるということに予算を割くと発表してから、毎日のように関連記事があがっています
ただ、大企業ならともかく、中小企業において、どう取り組んでいくのかは、なかなか難しいところです
理由としては、以下の点があるのではないでしょうか?
・本来業務に手一杯(時短傾向や人材不足も要因)で研修に充てる時間がない
・中堅~若手職員が少ない
・企業内にキャリア教育やコーチング能力に長けた者がいない
・研修費に回す資金が不足している
・そもそも何をテーマにすべきかが分からない
・無理やりやらせても、効果が薄い
・オンラインだけだと集中できなていない
・研修による成果が測りにくい
・システムやコミュニケーション系統の研修は座学だけでは不足している
・職員の独立に繋がる可能性がある
etc...
私は勤務先において、人材育成に携わっているので身近に感じるのですが、企画するのが難しいなと感じています
↓そのような中、先日、業務改善の考え方とシステム活用による事例紹介ということで、内部研修を行いました
いくらシステムを活用して時短や生産性向上を目指すと言っても、そもそもイシューやパーパスがずれていると、解決することが解決できないし、達成しても期待した効果があげられないということになりかねません
今からの研修は、より企画する段階の練り込みが大切になってくるのではないかと考えています
では、本題に入ります
今回の参考書は、ジル・チャン著『静かな人の戦略書』(ダイヤモンド社)とグロービズ経営大学院が著者の『人的ネットワークづくりの教科書』(東洋経済)の2冊としています
この手の本は、参考にならないという意見も多いのですが、本当にそうなのでしょうか?
『静かな人の戦略書』の中のパート2の内容を元に、『人的ネットワークづくりの教科書』の内容と行ったり来たりしながら、私なりの考えをまとめていきたいなと考えています
前回は、静かな人でなくても、若い職員なんかが一番最初にぶつかるだろう、電話というコミュニケーションの障壁のことについてまとめました
私は、自分自身のことを、人前で話したり、積極的な自分の意見を言ったりするのは、苦手な方だと思っていて、それをグループワークで伝えると、そうは見えないと言われることがよくあります
良いことなのですが、少し自信が付くぐらいの感じでしょうか?
一方で、ある集まりで医療の現場で働かれている方から、第一声、「あなた、コミュニケーションをとるの苦手でしょ?」と言われたことがあって、分かる人には分かるんだなとも思っています
また、人数の多い飲み会が苦手というのも、静かな人の特徴ではないでしょうか?
そのような中、他者に言われて、一番しっくりきて、ポジティブなものがあります
それが「あなたは良く人の話を聴いてくれる」「あなたは聴き上手だね」という褒め言葉です
参考書に書かれていますが、静かな人がコミュニケーションをうまく取っていくコツの1つに聴く力を養うと方法があるようです
聴く力とは、どういったものなのか、具体的に考えてみました
・話し手が話したいことを最後まで話すことができる場を作ることができる力
・話し手が話した後に「あなたに話して良かった」と思ってもらえる力
・適時、承認し、質問を行いながら、話し手の考えを整理し、気付きを与える力
・話し手の真意を見抜く力
・必要以上のことを話さない、守秘義務に徹する力
・じっくり聴いて、相手を分析する力
・最終的な意志決定を行う力
etc...
これだけの多くの能力を磨き上げることができれば、素晴らしいと思いませんか?
静かな人でない人は、早いスピードでネットワークを開拓し、多くの実績を上げることでしょう
しかし、静かな人は、時間をかけて、少なくても深い関係のネットワークを構築し、大きな実績を上げることができる可能性を秘めているものと考えると、何だか道が開かれたように感じるのは、私だけでしょうか?
ではでは、今日も一日頑張っていきましょう!