先日、あがっていた記事の中に、更なる健康志向の高まりにより、スマホ向けのアプリ等で健康増進(管理を含む)や病気対策をうたうサービスが拡大しているとの内容のものがありました
確かにスマホは、いつも持ち歩いていては肌身離さない存在になっていますし、スマホの性能が高まり、AIやビッグデータ等を駆使し、より効果的なものを提供出来るようになりつつあると思います
その中の1つ、『リハカツ』というアプリを聞いたことがあるでしょうか?
脳卒中患者等のリハビリ運動を支援する在宅リハビリ支援サービスを提供するアプリで、4月下旬に先行して無料アプリの提供が開始しています
このアプリには、ソニーが長年開発を続けているという「姿勢推定技術」と正しく運動が出来ているのかどうかを判定する動作解析技術を用いており、専門企業と連携をしながら身体の動きや評価結果に合わせたトレーニングの提案を行うことが出来ると発表されています
技術とは、無限に研究開発されるもので、それがリハビリや高齢者支援に結び付くこととなるのだから、凄いですね
これが治療だけでなく、予防にも応用出来るようになってくれば、問題になっている健康寿命と平均寿命の差は、飛躍的に無くなってくるのかもしれません
心身共に元気で、長生きをしたい!
そういう未来がやってくることを期待したいなと思います
さて、話を戻して、この企業というブログジャンルでは、企業経営者が著者として書かれている書籍を参考書にして、企業経営や人材育成のことを中心に勉強していきたいと考えています
3冊目の参考書に選んだのは、2022年も皆が成果を期待している企業、ソニーグループのシニアアドバイザー、平井一夫さんの著書『ソニー再生』(日本経済新聞出版)です
この企業編では、私が気になった言葉を拾い、考えたことを書いていっています
前回は、平井さんがスタートしたソニーの改革の部分から、私が気になった言葉を抜き出し、まとめてみました
①意思あるところに道が開ける
平井さんが座右の銘としているのが、この言葉だと言います
「道が開ける」という言葉を聴くとカーネギー氏とか松下幸之助さんのことをすぐに思い出してしまうのですが、「意思あるところ」というのが、ここまで参考書を読んできて、平井さんらしいなと思いました
どうしたいかという意思(マインド)を自分の中で明確にしておき、このタイミングだと判断したら、スピーディーに動く、まさに武田信玄の言葉である「風林火山」のようです
②経営指標であり、目的ではない
ある時期、平井さんはソニーが売上高の代わりに目指す指標としてROE(自己資本利益率)10%を掲げていたそうです
※自己資本比利益率については下記ブログの回を参考にして下さい
ここでとても大事なことを書かれていて、この10%はあくまで経営指標にすぎず、目的ではないということです
目的は、お客様にとって「KANDO」のある商品やサービスを提供し続けることにあるからです
私も仕事柄、中小企業(医療、福祉含む)の経営者と話をすることがあるのですが、売上高を上げることや利益を出すことが目標になっている場合があります
確かに売上を上げて、利益を出して、余剰キャッシュを作り出すことは、事業継続と次なる投資に向けては必須の要件です
しかし、その売上や利益をもたらしてくれるのは、お客様であり、利用者の皆さんからの感謝の対価です
このことは、別ジャンルで書き続けているドラッカー教授が真っ先に話をしていることですので、経営者の方、もしくは今から企業を興そうと考えている方は是非、目を通されて下さい
③事業を3つのグループに分ける
平井さんが事業分社をしていく上で分けた3つのグループについてまとめます
・成長牽引領域
→メインの事業であり、重点的に成長投資を続けていく事業のこと
ソニーで言えば、デバイス、ゲーム、映画、音楽がこれにあたるとのことです
・安定収益領域
→市場全体では成長が見込みにくいが、他社の商品やサービスとは一線を画し、参入されにくい事業のこと
ソニーで言えば、デジタルカメラなどのイメージングブロダクツやビデオ&サウンド事業で、他社との違いをとことん追求していくべきだ事業ということになります
・事業変動リスクコントロール領域
→ある程度、社会に浸透している商品やサービスを提供している事業で、価格競争が厳しく、投下資本を抑えながら利益確保を目指す事業のこと
ソニーで言えば、テレビやモバイルの事業がこれにあたると言います
こういった事業部制を踏まえた管理会計は重要なことてますし、これらの考え方は、組織マネジメントやマーケティングの分野を含めて、どのような企業も参考になる部分だと思います
ここに両利きの経営で言うところの本業にある程度代替し、これからの事業を育んでいく領域がプラスされる感じかなと私は考えています
ではでは、今日も一日頑張っていきましょう!