※前半は競馬の話になっていますので、興味の無い方は中段までスクロールして下さい

GⅠレースが毎週続いていると思うと週末の楽しみが増えて嬉しいですね
3月27日の中京競馬場では、春のスプリント王者を決める短距離GⅠレース、高松宮記念が行われました

↓勝ったのは、内の方で脚を貯めていた、伏兵ナランフレグでした!


鞍上の丸田恭介騎手はそろそろベテランの域に入ってくる騎手ですが、宗像調教師と共に、これがGⅠ初勝利となりました

ナランフレグが初出走した時から主戦で乗っていた訳ですから、喜びもひとしおだったのではないでしょうか

また、4月3日、桜が満開の阪神競馬場では、中距離GⅠレースの大阪杯が行われました

昨年のニ冠馬で年度代表馬であるエフフォーリアと新星ジャックドールの4歳馬2強対決かと思われましたが、ベテラン勢が意地を見せました

↓勝ったのはディープインパクト産駒のポタジェでした!
鞍上の吉田隼人騎手と2着のレイパパレの鞍上川田騎手が握手を交わすシーンが印象的でした


レイパパレもディープインパクト産駒ですし、阪神競馬場との相性云々はあるのかもしれません

それにしてもエフフォーリア、ジャックドール共にちょっと作戦ミスかなと思う走りでしたね

昨年最強牝馬世代が抜けた後、これからの競馬界を背負う2頭だけに、次走までに立て直してもらいたいものです

さらに3月27日~28日にかけては、ドバイワールドカップが行われました

↓1,800m芝のGⅠレース、ドバイターフでは、同着で逃げたパンサラッサが勝利しました
こちらの鞍上は同じ吉田でも吉田豊騎手です


↓さらに日本馬が5頭も参戦した2,410m芝のGⅠレース、ドバイシーマクラシックでは、昨年のダービー馬であるシャフリヤールが差して勝利しました!


このドバイの他のレースでも日本馬は大活躍で一日で一体いくら稼いだんだろうという嬉しい結果でした

日本の競走馬はヨーロッパの競馬場の馬場適性は微妙ですが、ドバイの馬場には合っているのかもしれませんね

そして、週末からはクラシックレースがスタートです
今年はどのようなドラマが待っているのでしょうか?

さて、ここからは、いつも通り、話を当テーマであるドラッカー編に戻して、今回から新しい参考書『まんがと図解でわかるドラッカー』(監修:藤屋伸ニ、宝島社)を使って復習を兼ねながら、進めていきたいと思います

前回は、意志決定はイシューからというところから問題解決の過程を見ていきました


事業を行っていく上で将来のことをどう予測するかは重要な点です

しかし、経済は常に変化するものであり、経営に役立たせるために景気変動を予測するなんてことは不可能です

この考え方に対して経済学者のケインズは、ある程度の規模(国)であれば、景気そのものを動かせると主張していますが、ドラッカー教授は、何人足りとも景気をコントロールすることは出来ないと断言しています

では、ドラッカー教授は、どういった点に着眼し、事業の将来を考えていけば良いと言っているのでしょうか?

①常に急激に最悪な状態が訪れることを想定する

先述した通り、景気の変動を正確に予測することは困難なため、悪くなった時のことを想定し、備えておくことが重要です

昨今ではコロナ蔓延がそのトリガーとなりましたよね

コロナが蔓延することを予測できた方は預言者でもなければ無理だったでしょう
しかし、最悪の状況になることを予測し、備えており、対応出来た企業もあったのではないでしょうか?

コロナ禍においてその名称が一気に広まった「両利きの経営」という考え方は、その考え方にそったものであり、今一度、企業経営のあり方を見直すためのヒントとなっているのではないでしょうか?

②経済情勢を推測するのではなく、その底流となる事象を探す

底流とは、表面には表れないで、奥底に動いている思想、感情、勢いの意味ですが、経済情勢の底流とは、どういったものなのでしょうか?

ドラッカー教授は、この景気変動のコントロールのことを説明するにあたり、経済の「天候」と「気候」という2つの言葉に分けて説明をしています

経済の天候とは、景気変動(循環)のことであり、短期的に起こる好不況の波のことです

一方、経済の気候とは、長期的な傾向として経済成長や衰退を引き起こすような構造的基盤(インストラクチャー)を指します

つまり、参考書の中で使われている底流というのは、この気候という言葉のニュアンスに近いのではないかと思います

例えば主体を国として考えてみて下さい
国が通貨の価値を安定させ、税収を抑え、国民には倹約と貯蓄を奨励することにより経済成長を維持できるといった具合です

社会の構造(インストラクチャー)やライフスタイルの変化を探しだすことが出来れば、将来の方向性を検討することが出来るという訳です

③底流分析で見えてきた将来の変化がどのくらい確実に、いつ起こりそうかを分析する

将来といっても1年先から5年後、10年後、20年後とスパンを分けて事業の方向性やあり方を検討していきます

その中で一時的な好不況はあっても長期的には一貫した傾向で変化している経済動向(例えば電力消費量、生命保険料)に注目することで分析に役立つのだそうです(トレンド分析)

VUCAの時代では1年先ですら変化が予測できないと言われています
だからと言って行き当たりばったりで生き延びることが出来る程、世の中は甘くありません

100%は無理だとしても、どれだけ近いところで将来の変化を捉え、自分達(企業側)もその変化に対応していくことが出来るかが、重要なのでしょう

ではでは、今日も一日頑張っていきましょう!