私が前回のメンターコーチの中で出てきた言葉に「アプリシエイティブ・インクワイアリー」というものがありました

通称、AIと呼ばれるこの言葉、皆さんは聴かれたことがありますか?

私なんかはAIと聴くとどうしても人工知能の方しか浮かんでこなかったのですが、人材育成や組織活性化が重要度が高まっている昨今としては、注目を集めている言葉のようです

アプリシエイティブとは、「価値を見出だす」、インクワイアリーは「問いかけ」という意味があるそうです

具体的には4Dプロセスと呼ばれるフェーズでアプローチをしていき、個々人のコミットメントを高め、成功に繋げてもらう

組織であれば、方向性の共有、チームビルディング、離職防止などに効果が出ると言われています

4Dとは、①発見(Discover)→②夢(Dream)→③設計(Desthny)→④実行(Design)→①に戻るの流れになっています

コーチングでは、「気づき」が重要なキーワードですが、AIでも「発見」がその部分であり、ここから具体的にビジュアル化し、計画、実行という流れは同じです

コーチングの課題、特にコーポレートコーチングの場合は、AIの流れも意識しながら取り組んでいくと良いのではないかと思います

さて、話を当テーマに戻しますが、(株)コーチ・エィの代表取締役社長、鈴木義幸氏の著書『新・コーチングが人を活かす』を参考書として、コーチングについての復習を行っていきます

前回は、「気付きを与えた」「引き出した」の先にある「一緒に考える」ためのコーチの姿勢について書きました



コーチングを初めて勉強し、練習をする際によく見受けられるのが、いきなり大きな質問をすることです

相手の身になって考えてみて下さい

いきなり、
「あなたのビションはどんなものですか?」
とか、

「どんな夢を持っていて、会社で実現したいと考えていますか?」

と質問をされても、答えられない方が多いと思います

質問の流れは、大→中→小の順に行っていくのが基本であるのですが、テーマの内容によっては、小さい質問から行い、言わば「肩慣らし」を行ってから本題に入る方がうまくいくことがあります

そして、この時に大切なのは、相手が答えられるだろう質問にすることです

具体的には、オープン・クエスチョンより、答えが限定されるクロースド・クエスチョンの方か良いと思います

クロースド・クエスチョンとは、「はい」と「いいえ」の2択に限定する質問が体表的です

他にも
「昨日の晩御飯は何を食べましたか?」
とか

「その時計はどこで買ったのですか?」
とか

「先週末はどこかに出掛けましたか?」
なんていう質問も答えは限定的になります

企業の職員に
「今、仕事にやりがいを感じていますか?」
と聴くより、

「今、どんな仕事を任せられていますか?」「仕事の中で最近、記憶に残るような出来事はありましたか?」
「大変だったけど、やって良かったと思ったことはありましたか?」
など、

少し具体的に尋ねた方が答えやすく、イメージ化しやすいのではないかと思う訳です

話してもらう中で、「気づき」や「発見」が少しでもあれば、本題のテーマにコーチングは移りやすくなるのではないかと私は、考えています

質問の大・中・小
効果的なタイミングで使っていくことを意識しましょう!

ではでは、今日も1日頑張っていきましょう!