7月は九州地方に続き、中部や東北地方の方でと、豪雨による河川の氾濫や土砂崩れが相次いで起こり、多大な被害をもたらしました

以前から災害は、幾度となく起こっていたことなのでしょうが、これだけ被害が甚大な災害が連発したことはあったのでしょうか?

いろいろ考えながら、SDGSに繋がる、次の書籍をじっくり探していたのですが、今、起こっている気候変化から話が始まる、夫馬賢治さんの書籍『データでわかる 2030年地球の姿』(日経プレミアシリーズ)の内容を追いながら、自分なりの考えを添えて書いていきたいと思います

前回までは落合陽一さんの著書『2030年の世界地図帳』を読み進めながらSDGsついて考えていきました

vol.566「持続可能な開発 SDGs⑯~地政学と環境問題等の関係」
さて、『データでわかる 2030年地球の姿』では、大きく8つの分野に分けられて、まとめられています

今回は、その1つ目、「気候変動」です

冒頭でも書きましたが、昨今の災害について、皆様はどう思われますか?

災害だから、いつきてもおかしくない
ただ、運が悪かっただけだ、で終わらせられますか?

データが示しているもの
それは、明らかに災害の頻度が上がり、規模が大きくなっているということでした

災害が増えると経済的損害額が大きくなります
そうすると、そういった損害を補填する目的で保険金が膨れ上がります

結果、加入する損害保険の保険料率が上がっていく

損害保険会社もリスクヘッジする手立てを講じており、「保険会社の保険会社」の役割を果たす再保険会社の経営は悪化しているそうです

実際、国内だけで見ても火災保険は2014年、2018年、2019年に上がっており、2021年には地震保険と合わせて、さらに保険料が上げられる可能性が大きくなっています

では、その災害増加に繋がっている要因の1つ、気温上昇は実際、どのくらい変動しているのでしょうか?

夫馬さんの著書に分かりやすい表現があります
「2100年の気温、1985年から2005年まで20年間の平均と比べ、最大で4.8℃上昇する」

今、50歳以上の方なら幼少期と比べて、気温上昇が平均1.7℃とのことなのですが、40代の私でさえ、幼少期と比較すると暑くなったと感じています

これが4.8℃も上昇すると考えると・・・
「溶ける!」ぐらいでは済まないかもしれません

日本なんかは亜熱帯地域の気候に近くなってくるのかもしれません

先に話した損害保険会社の中で、フランスに本社を置くアクサは、気温が4℃上昇したら、保健事業は成立しなくなると言い切っているそうです

こうならないように、台風、豪雨、洪水、土砂崩れ、干罰、山火事、熱波、寒波など異常気象や自然災害による損害リスク=「物理的リスク」を分析することが重要なのは、もちろん、対策を講じる企業の力が必要となってきているということなのだと思います

それがSDGsの考え方を企業理念や事業計画に取り入れようという動きに繋がってきているということではないかと考えています

私自身そうなのですが、思っていた以上に、事態は深刻なんだということを感じます
真剣に考えていかないといけませんよね

ではでは、今日も1日頑張っていきましょう!