高齢者施設や障害者施設、保育園における職員からの虐待やパワハラの事件、ここ数年、(マスコミが話題性を求めている部分もありますが)報道される事が多くなってきている感じがしています

一般の企業においては、「経営理念」とか「企業理念」というものを掲げているところが多いです

実際、ホームページだとかパンフレットなんかにも掲載されていますよね

福祉施設でもそれは同じで、単に「理念」とか「運営理念」とか保育園では「保育理念」という形で掲げているところは多いかと思います

理念というのは言わば、「心臓」です
つまりなくてはならないモノなのだと私は考えています

何を変えたいと考えているのか?
誰を救いたいと考えているのか?
社会にどういう影響を与えたいと考えているのか?
社員に何を求めているのか?
最終的な使命わどう考えているのか?
などなど

理念を見るとその企業や福祉施設の立ち位置、方向性などを読み取る事ができます
逆にそうなっていない理念というのは中途半端なのかもしれませんね

その上で、「方針・目標」があり「運営・実践」がなされるという事になります
これらは理念が心臓であるならば、前者が「脳」であり、後者が「手や足」に例えられるのではないかと思います

例えば保育園の場合は、一番上に保育理念が掲げられ、その内容を加味して、「保育方針」や「保育目標」が作成されます

そして、方針と目標の内容を加味し、法として保育指針の基準に添いながら、より保育の現場の事を具体的には落とした「全体的な目標」が作成される訳です
※保育指針の改正前は全体的な目標は保育課程と呼ばれていました

さらに全体的な目標はクラス毎の「年間指導計画」に落とされ、月毎の指導計画いわゆる「月案」、週毎の指導計画いわゆる「週案」が作成されます
(さらに個別計画を細かく作成されている園も多くあります)

保育園の場合は、支援していく一番の対象者はまだまだ右も左もわからない園児になりますし、それぞれが成長速度が異なる事になる訳ですから、ここまで緻密に詳細に計画が作成されている訳です

こう考えてみると一番大本の、理念がどれどけ大事なものかというのがわかるかと思います

昨今では地域貢献、社会への還元という事にも関わるのが重要という事でSDGSの内容を理念に加味する企業や福祉施設が出てきています

また、職員個々人の目標と連動させた「エンゲージメント」の考え方なんかも重要視されてきているので、経営をされる方はこの理念を考えたらは、見直したりする際には、深く考えて作り上げていく事をオススメします

その企業や福祉施設が10年後、20年後、それ以上先まで、社会に認められる存在として残っているかどうかの要素の1つとして、理念があると、私はそう考えています

ではでは、今日も1日頑張っていきましょう!