追 憶 美しき乙女 別 れ 夕焼けと共に しかし
追 憶
ああこの青春時代の美しい日々を
淡い雪のように消さないでくれ
貴女の人生の一片を
私に与えてください
ああこの青春時代の想い出を
あの美しい日々のままに
昨日のような愛のままで
私を囲んでください
ああこの青春時代の想い出を
ああこの青春時代の想い出を
湖に沈めないでください
貴女の人生の一片を
私の心の中にいつまでも
美しき乙女
▲当時のノート
乙女よ 貴女はどこへ
川のほとりで幸せを
それとも空で
乙女よ 貴女はどこへ
山の上で幸せを
僕をさがしに
乙女よ
僕は乙女が……
乙女よ 幸せを
僕と……
別 れ
貴女と別れの日
僕は何といって別れましょうか
貴女をいつまでも愛しております
といって別れましょうか
僕は何としましょうか
貴女の前で送別の歌でも歌いましょうか
貴女と別れの日
僕は何を捧げましょうか
貴女の額にやさしくキスしましょうか
貴女と別れの日
僕はただ涙ぐむでしょう
黙って貴女の後姿を見つめているでしょう
貴女と別れの日
僕には苦しいことでしょう
いつまでも……
いつまでも……
さようなら……と心の中で叫ぶでしょう
夕焼けと共に
地平線に没しようとする
真赤な夕焼け
私がお前に祈る間もなく
没していく
夕焼けよ……
私はお前に祈ろう
あの人を愛させて下さいますようにと
地平線に没しようとする
真赤な夕焼けよ
私から隠れないでおくれ
夕焼けよ……
私はお前に誓う
あの人を一生涯愛しますと
しかし
限りない君の美しさ
そして限りない君への想い出
しかしもう今は無い
人を愛せない
人を