昨夕はZoomでの卒論指導を受けました。
担当の先生からは、『ハムレット』原書講読から得たもの、そして、卒論テーマに関しての発見したものなどの質問がありました。
先生との充実したやりとりを経て、卒論の大枠のテーマが決まりました。それは、前王の妻であり、ハムレットの母であるガートルードも前王殺しの共犯者ではないのか、というものです。『ハムレット』を精読するなかで、私はガートルードの不自然な言動が気になりだし、彼女も殺人者の一人ではという疑念を抱きました。先生から、「あまりに定説から離れていて、それは君、邪道だよ」と言われるのではという不安がありましたが、とんでもありません。
アカデミックな立場から、『ハムレット』Q1の底本にはガートルード共犯説を読みとることができるなど、貴重な、そして刺激的なアドバイスをいただきました。
『ハムレット』の底本は主要なもので3つあります。これから半年間くらいかけてガートルード像の3比較をすることになりました。
先生によると、卒論が仕上がるまでは、さらに最短で1年半かかるとのこと。英米文学専攻は長い期間を要するといわれていますが、たしかに、たしかに、納得です。
容疑者ガートルードを逮捕するまで、まだまだ探偵生活がつづきます。
先生から紹介(指定)された洋書を買おうとAmazonで調べたら、なんと13,425円、おもわず、孫の真似をして「たかっ!」と声をあげてしまいました。