「産後の肥立ち」って言葉、死語になっちゃいました? | 体に優しい漢方でアトピー改善・子宝応援 ☆ 明子先生が新潟六日町から発信!!

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ときのや薬局の薬剤師・金井明子が漢方や食事でアトピー改善や子宝を応援、心と体を健やかにする生活のコツを綴っています。

新潟六日町FMゆきぐにとなり

中医学漢方で子宝・アトピー改善

ときのや薬局 薬剤師・不妊カウンセラー金井です。

 

 

芸能人や有名な方々が「産後早いうちに職場復帰する」という報道がされています。

 

老婆心ながらとても心配です。

大丈夫なの?

赤ちゃんは人の手にゆだねるとしても、ご自分の身体は大丈夫なの?

 

産後のママさんの脳内はお花畑といった人がいます。

言いえて妙ですね。

 

ホルモンの関係でハイになっています。

動物が子供を守ると同じ本能で危険を察知する能力にたけた時期です。

動物だったらぼーっとしていたら敵に食べられてしまいます。

だからいろいろな情報や刺激に敏感になっている時期です。

ハイテンションで我が子を守ります。

でもね、身体の体力が回復しているわけではありません。

 

 

昔はっていうか30年前までは「帯開け」という言葉が確かに存在していました。

 

出産後帯開け(21日間)までは

冷たいものに触れてもいけません。

水の中に手を入れてもいけません。

目を酷使してはいけません。

パソコンや携帯など長時間使用はもってのほか。

ベッド上生活で上げ膳据え膳の生活にしましょう。

 

100日間は外出禁止は理想ですが、せめてお宮参りまでは外出禁止です。

 

これらはおばあちゃんの知恵袋で語り継がれていたはずですが・・・・

 

これを守っていると産後の回復が順調です。

第二子も授かりたいときに順調に授かります。

ずーっと先の更年期も楽に過ごせるはずです。

 

一生に一度、今その子の帯開け期間は一生にその時だけです。

わがままではないのですよ。

必要な養生なのです。

 

すべての家事から解放されて赤ちゃんと濃密な産後を送ってほしいと願ってやみません。

 

だからときのや薬局の子宝相談では妊娠後もいろいろアドバイスしたいことがあります。

 

産後、退院後はどこで過ごすの?

ご家族のバックアップ体制は?

お世話してくれる人はお仕事を休んでくださるのでしょうか?

 

以前に凄い強者がいましたよ。

里帰り出産はしたものの実家ではみんなが働きに出ているので日中は赤ちゃんと二人きり。

まぁそれはいいとして・・・・・

仕事から帰ってくるご家族のために、ご飯作ってますって・・・・

どんだけ~~~って絶句!

 

産後でも元気です。

元気はわかります。

でも10か月間赤ちゃんに自分のエネルギーや血液を注ぎ込んだ身体はカラカラです。

その状態でも母乳を出そうとするでしょ。

母乳も血液からつくられてます。

良い母乳を出そうと思ったら「帯開けまでの21日間」ゆっくり横になって養生してください。

 

職場復帰は早ければ偉いってもんじゃぁありません。

 

これから長く続く子育ての年月を元気にニコニコできるように産後の養生と仕事とのバランスを考える時なのでしょう。