<TOKIKO NOW>『昨日7月18日は「紅の豚」上映から30年でした。』 | 加藤登紀子オフィシャルブログ「Tokiko Kiss」Powered by Ameba

<TOKIKO NOW>『昨日7月18日は「紅の豚」上映から30年でした。』

ああ、そんな日だったんだ、としみじみ懐かしいです。

上映前の挨拶にあちこち宮崎駿さんと鈴木敏夫さんと歩きました。とっても話好きな宮崎さんから、本当にたくさんのお話を聞いたんですよ。映画に関係ないこともね。




1992年は、尾崎豊さんの亡くなった年ですし、私の父も逝きました。参議院選挙もあって、夫が立候補していて落選した年で、投票日を目前にして、日本からPKOが派遣されることが問題になっていたカンボジアのプノンペンに一緒に行った思い出があります。決して苦い旅ではなく、大事な大事な旅でした。


このことを去年出した「哲さんの声が聞こえる」にちょっと書いています。ああ、本当にたくさん、次々に大事なことを思い出す日になりました。3連休って、なんか別世界に行ってしまえる不思議な休日なんですね、きっと。


そんな日付を辿っていたら、ふっと、7月16日が原爆実験の成功した日だということにも気がつき、もっと思い出さなきゃいけない日だと思いました。


中沢啓治さんの詩「広島愛の川」をレコーディングした時、「はだしのゲン」の冒頭に中沢さんが書いていた、この原爆実験から原爆投下までの経緯を、この歌のメロディに合わせて朗読しています。機会があったら、聴いて下さい。



もし日本がもっと早く戦争を終わらせていたら、つまり、もっと早く敗戦を決意していたら、戦後の世界をこんなに核にまみれたものにしないで済んだのではないか、そう思わずにはいられません。

ウクライナの戦争も一刻も早く終わらせないと、終わってからの世界が違ったものになってしまうかもしれません。いつ終わらせるか、とっても重要です。

さあ、夏休みの準備に、大忙しのシーズンですが、コロナの広がりも気にしなくてはいけなくて大変ですね。
観光地の方もいろいろあると思いますが、くれぐれも気をつけて乗り切りましょう!

 

登紀子