<TOKIKO NOW>『いよいよほろ酔い初日!23日大阪梅田芸術劇場です。』 | 加藤登紀子オフィシャルブログ「Tokiko Kiss」Powered by Ameba

<TOKIKO NOW>『いよいよほろ酔い初日!23日大阪梅田芸術劇場です。』

リハーサルも終わり、「ほろ酔いコンサート2021」は初日を待つばかりとなりました。

今年は日によってゲストが変わったり、いろいろ趣向を凝らしています。それぞれのリハーサルも大変ではありますが、ウキウキ新鮮で楽しいです。

まずは、今年「酒は大関」をバトンタッチしたYaeのゲストリハーサル。Yaeは11・15に伝承ホールでコンサートを終わったばかり。アルバム「On The Border」以降のYaeの世界を90分のLiveに表現出来て、ホッとしているところ。ゲストステージでも、コンサートで大きな手応えを感じた3曲を、「酒は大関」とは別に歌ってくれることになりました。

 



去年の20周年記念アルバム「On The Border」のタイトル曲を歌った後、今年初めて歌った「残照」、最後は彼女の曲に私が歌詞をつけた「ふたつ星」。

「残照」は私が1992年、夫とまだ高校生だったYaeと一緒にカンボジアのプノンペンに行った時に目にした衝撃をもとに作詞作曲し、1993年のアルバム「モンスーン」の中に収録した曲です。Yaeがいつのまにか選び、伝承ホールでは中国の古箏の伴奏で歌いました。戦争の後の虚しさ、悲しさを歌っています。

「ふたつ星」は、人と人の絆という宿命を、星に喩えて歌っています。愛してる、繋がっている、でもふたつの星は決してひとつにはなれないのです。永遠に求め合いながら、すれ違ったり、火花を散らしたりしている!

Yaeのプロデュースを引き受けて、コンサートのお手伝いをさせていただきましたが、本当に疲れます!笑
私たちも、決してひとつにはなれない親子という「ふたつ星」なので、、。

さて今年の「ほろ酔いコンサート」はCDBOX「花物語」の中から、果敢に選曲したノリノリの世界で幕を開け、後半は「百万本のバラ」から始まり、加藤登紀子の十八番、ピアフのシャンソンをピックアップして歌います。
本当に楽しみいっぱいのコンサートになりそうです。
どうぞお楽しみに。

さて今週末土曜日は、世田谷パブリックシアターで古武道さんのコンサートにゲスト出演します。
2004年に「絆」という曲をレコーディングして以来、折々にお会いしてきたのですが、リハーサルの今日、久しぶりにお会いして、みなさん全然変わっていない、格好良さに脱帽です。


いつも歌ってる曲でも、古武道さんとの共演という珍しいバージョンで、アレンジも味わいたっぷりなものになっています。
本番を楽しみにしていてください。

 

それから、26日金曜日午後2時半から渋谷ユーロスペースで代島治彦監督の「きみが死んだあとで」という映画の上映後のトークの会に出ます。1967年、ベトナム反戦デモで亡くなった山崎博昭くんの友人たちのその後の人生を辿ったユニークな映画です。政治的な側面からだけではなく、国家とか権力とか警察とか、そういう力という怪物と人間との葛藤を見つめてみたいです。

反原発でハンストまで決行した瀬戸内寂聴さんをふと思い出します。彼女が言い続けた「恋と革命」についても語ってみたいです。ぜひ参加して下さい。

登紀子