<TOKIKO NOW>『9・1は中野ゼロホールです!』 | 加藤登紀子オフィシャルブログ「Tokiko Kiss」Powered by Ameba

<TOKIKO NOW>『9・1は中野ゼロホールです!』

過激な夏休みでした。
毎日新しい台風が発生、という過激な一週間。
仕事をオフにして、家族と過ごした私もただただ忙しく、実りある家族旅を決行!相当疲れたけど、仕事に復帰してみると、エネルギーが充電された感じがして不思議!

そんな中、偶然にもテレビの終戦特番を二つ、じっくり見られて、本当に良かった。
一つは、815日の夜の「ノモンハン事件」。
1939年、モンゴルと「満州国」の国境でソ連軍と激突、厳しい敗北を経験した詳細に、初めて触れた証言集。
1941年の太平洋戦争以前から、日本は自身の力量不足を棚上げして戦争に突き進んで行ったことが、あまりに赤裸々で、今更だけど悔しさがあふれた。改めて日本史の再考の重要性を感じる。

もう一つは818日の午後、NHKBSで「悪魔の武器はこうして誕生した」の再放送。原爆を広島、長崎に投下するまで、1200人の科学者が集結したマンハッタン計画に関わった科学者たちの貴重な証言集。
  中心にいたロバート・オッペンハイマー、ルーズベルト大統領のブレインだったヴァニーヴァー・ブッシュ、ドイツから亡命したユダヤ人科学者、レオ・シラード。この三人の存在を脳裏に刻んだ。

ドイツのナチスが原爆開発に成功する前に、アメリカで先行させる必要をルーズベルトに直訴したレオ・シラードは、19454月にドイツが降伏した時、原爆の必要がなくなったことを提起しようとするが、オッペンハイマーは、ここまで積み重ねて来た研究を放棄する事は出来ないことに固執。原爆をできるだけ早く完成し、まだ日本が戦争を続けている間に、日本に投下し、原爆の威力を世界に知らしめる必要がある、と主張。

とてつもない足跡を残す歴史が、こうした数人の思惑や、心の闇に左右されて起こって来たことに、深い感慨を持つ。と同時に、日本がもう少し早く戦争を終わらせていたら、戦後の世界はもっと違っていたかもしれないと悔やまれる。

この番組に先立って、812日の早朝615分からNHK総合の「目撃にっぽん」で私のサハリン訪問のドキュメントが放送されました。



コンサートの映像や、昔日本の領土だった北緯50度線の今の様子、残留した日本人との出逢いなど、ひとつひとつ心に刻まれた瞬間が痛いものばかりで、サハリン公演の重大さを改めて感じさせられた。

このサハリンの旅のドキュメンタリーの続編が北海道限定の番組「北海道クローズアップ
として、8241930分(再放送8268時)から放送されます。ぜひご覧ください。

また、サハリン公演の後、ウラジオストクで共演した素晴らしいバラライカアンサンブル、「ウラジオストク・ロシアントリオ」を日本にお招きしてのコンサートが、札幌で108日にあります。道新ホールで16時開演です。二度とないコンサートになるでしょう!

ぜひ、お見逃しなく!


8月は大きなコンサートはないけれど、23242日、四国に行き、25日は娘のYaeの天現寺での「真夏の夜のキャンドルコンサート」に立ち会ったり、手伝ったり…。




91日に、久しぶりのコンサートは中野ゼロホールであるのが楽しみ。
917日の高崎音楽祭での「ジブリソングを歌うコンサート」の準備も大変。ゲストの中川翔子さん、夏木マリさんとの初めての共演、ドキドキね。皆さん楽しみにしていて下さい!

 

さて、826日の日曜日にはNHKFMラジオで、グッチ裕三さんのラジオに出演します。なんだか夢のように楽しい、そして美味しい時間でした。
私も楽しみにしています。絶対聞いてね!

 

台風20号の進行を見守りながらの今週。皆様もどうぞお気をつけ下さい。

 

登紀子