<TOKIKO NOW>『過酷な夏日が続いていますが、週末ごとにコンサートです。』 | 加藤登紀子オフィシャルブログ「Tokiko Kiss」Powered by Ameba

<TOKIKO NOW>『過酷な夏日が続いていますが、週末ごとにコンサートです。』

過酷な中にも、夏らしい良い旅をさせていただき、ありがたいです。
西日本豪雨の被災地では、大変な暑さとの戦いになっているようで、心からお見舞いします。くれぐれも二次災害にならぬよう気をつけて下さい。

東京に帰ってくると、暑さが異様なほどに感じます。どうしてかしらね。
やっぱりヒートアイランドでしょうか?冷房の室外機からの熱風も吹き荒れているのでしょう。

8日、9日は信州、14日、16日は九州。
ひとつひとつ違うコンサートで、それぞれがすごい出会いのコンサートでした。


 

8日は長野の善光寺祇園祭りと同じ日、朝は早くから道路が通行止めになり、浮き足立った人たちの姿に沸き立つ日。
冬季オリンピックのために作られたスケート場、エムウェーブで、長野毎日放送の「大人の夏祭り」に出演しました。

朝早くから詰め掛けたお客さんでいっぱい!
賑やかなイベント会場らしくない、熱心に聞いてくださる皆さんに答えるべく、1時間のライブを一人で歌いました。
ほんの少しだけカラオケを使い、あとは弾き語り。自由で気ままだけど気持ちの集中は普通以上で、凄く「気」が入ります。

この日、私の前に歌った須澤紀信さんとも初対面。
全曲メッセージの込められたオリジナル曲を、気持ちの良い伸びやかな強い声で歌う人で、これからが楽しみです。
確かな声で、生きる力のある歌を歌い続けて欲しいです。

さて、翌日は松川村でのコンサート。
深々と緑に包まれた気持ちの良い日になりました。
週刊新潮の表紙の絵をお書きになっている画家の成瀬政博さんとのトークが1部。2部が私のトークという2部構成。

 

成瀬さんは、大阪外語大学で韓国語を専攻した上に、ドイツ語を勉強するためにもう一つ大学に行った結果、語学はもっとも苦手だとわかった、と言う変わり種。小説家を目指した事もあったとか、話の尽きない楽しい人。トークの1部を終わらせるのが大変でした!

14日は北九州市民大学の講演としてのトーク・ライブ。
この6月のサハリン、ウラジオストク公演の映像からスタート。
近著「運命の歌のジグソーパズル」の中身に沿って、じっくりとお話しをしながら歌いました。



ミュージシャンの入ったステージとは違って、踏み込んだトークができるのが魅力。でもその翌々日の大分ビーコンプラザで、ピアノの鬼武さんと、大分から四人のミュージシャンが加わった時は、夢のようでした。
この振り幅の大きさが元気の素(?)。

 

この日は、日野原重明さんの作られた「新老人の会」としてのコンサート。この7月16日は1年目の御命日7月18日の2日前ということで、たくさんの方が来て下さいました。

2016年11月7日、亡くなる半年前の東京の会では、日野原先生のお話しの後に歌わせていただき、目の前で歌を聴いていただきました。最後に「愛の讃歌」と「愛を耕すものたちよ」を歌った時、車椅子から立ち上がって拍手を贈ってくださり、しっかりと抱き合ってご挨拶ができた事を、何よりありがたく思っています。

翌年、亡くなった後にNHKの「クローズアップ現代」の生放送で、追悼のために弾き語りで「愛の讃歌」を歌ったことが、ついこの間のようです。

1911年、大正元年にお生まれになって、日本の医療に多大な功績を残されたことは言うまでもないのですが、音楽がとてもお好きだったそうで、若い頃、ピアニストになりたかった事もあったとか!
生きることの豊かさを、存分に伝えてくださったことに、心から感謝したいと思います。

今週末22日は、茨城県大子町でのコンサートです。
今年100年を迎えた日本の童謡の元祖とも言える野口雨情のふるさとでもありますし、雨情は1905年、誰よりも早くサハリン島への旅をした人。
少しそんな話にも触れたいと思っています。

来週水曜日、25日には川口市で、菅原洋一さんとのジョイントコンサート。そしていよいよ終末がフジロック!
またまたクライマックスのような10日間。歌ってる限り元気な私。皆さんも夏バテ防止のために、ぜひコンサートに来て下さい!

登紀子