<TOKIKO NOW>『週末はコットンクラブのコンサート!ロシアのお土産話も楽しみにね。』 | 加藤登紀子オフィシャルブログ「Tokiko Kiss」Powered by Ameba

<TOKIKO NOW>『週末はコットンクラブのコンサート!ロシアのお土産話も楽しみにね。』

ウラジオストクから帰国しました。
19日サハリン入りし、8日間の過酷な、しかし素晴らしい、充実感いっぱいの旅でした。

前日までは2度まで気温が下がったユジノサハリンスク、20日は、からりと晴天になり、日露の友好の印に薔薇を植える「百万本のバラ・プロジェクト」があり、北海道センターの庭園に薔薇を植樹しました。
本当に気持ちのいい日で、なんだか祝福されてる感じで、うれしかった!



チェーホフ劇場の前には、壁面いっぱいに大きなポスターが貼られていて、興奮しました。私が小人みたいでしょ?



コンサートにはピアニストの鬼武みゆきさん、バラライカの北川翔さんの演奏に、サハリン芸術カレッジの合唱団が参加。
フィナーレの「愛の讃歌」「蒼空」「百万本のバラ」を迫力のあるコーラスで歌い上げてくれました。天から降るような美しいハーモニーは本当に感動的でした。

 

客席からはどんどんお花を持った人が上がって来て、私は花に埋もれそうになり、その思いの熱さにも驚き。

サハリンには戦後日本に引き上げることが出来ず残留した人たちの家族が、可愛いひ孫まで一緒に見守ってくれて、最後のフィナーレでは、コーラスの皆さんが日本語で歌ってくれた「ふるさと」に、客席も大合唱。
本当に泣きそうになりました。たった一度で終わるのがもったいないような忘れがたいセッション。本当にありがとう!

22日、23日はサハリン島、北緯50度線までの旅。330キロものドライブ。ポロナイスクの街に一泊、ちょうど開催されていた北方民族のお祭りを見て来ました。ここにロシアや日本が入って来る前から住んでいた先住民族の文化が大切にされることで、いろんな民族の混じり合って暮らしている豊かさを喜び合う風土が育っていて、本当に良かった!

歴史の残酷な運命にさらされた戦後の苦しみは、想像を絶するものですが、みんなおおらかな強さを持った素晴らしい人たちで、自宅によんでいただいてご馳走になり、ウオッカを飲んだり、交流会に集いあってみんなで歌ったり、思い出深い出会いになりました。

25日のウラジオストクでは、シンフォニーホールのオーケストラと、以前日本に招いてツアーをしたバラライカ、バヤン、バスバラライカのトリオと共演。プログラムもその楽器編成に合わせたもので、たった1日のリハーサルで奇跡のような見事なセッションになりました。



ウラジオストクは日本とロシアの関係が遠い19世紀後半から始まった街。
サハリンのユジノサハリンスクも日本から一番近いロシア。もっともっと日本からの旅行客が増えてもいいよね。

 

旅の感動を言葉で伝えるのって、本当に難しい。
今週末のコットンクラブでのコンサートで、感じて欲しいな、と思っています。楽しみにしていてください。

ロシアといえばW杯の真っ最中。帰国するとき空港でW杯観戦帰りの若者とも会いました。日本チーム好調でみんな嬉しそうでした。今夜はその日本チームがポーランドと対戦。ぜひ勝って、決勝トーナメントに出て欲しいね。応援しよう!

登紀子

2018/6/30 コットンクラブ
「百万本のバラ」「知床旅情」等数多のヒット曲を放つ
加藤登紀子がお贈りする唯一無二のスペシャルステージ
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/artists/tokiko-kato/