<TOKIKO NOW>『先週は四国ツアー。』 | 加藤登紀子オフィシャルブログ「Tokiko Kiss」Powered by Ameba

<TOKIKO NOW>『先週は四国ツアー。』

15日は高知県の津野町の運動公園での夏祭りに出演しました。
雨が心配だったのですが、夕方には晴れ上がり、美しい虹が出ると言う素晴らしい展開。この日は「まるごとTokiko」と言うたった一人の勝負だったので、それなりに、テンション高く熱演?だったよね。

 

オープニングはカラオケで、「百万本のバラ」から「百歌百会」「琵琶湖周航の歌」へ。
もちろん客席にも降りて、一気に盛り上がりました。
そのあとは、エレキギターの弾き語りで「さくらんぼの実る頃」 「時には昔の話を」、その後は「色即是空」「ひとり寝の子守唄」など、自由気ままに歌い、後半「愛の讃歌」も聞いていただき、アンコールは「富士山だ」「知床旅情」そして「Begin Again」へと上り詰め、最後には、素晴らしい花火!

山あいの町だけど、気力十分。この夏祭りも13回目だそうで、町の雰囲気は最高です。いい町との出会い、本当に嬉しいです。

18日は香川県観音寺市でのコンサート。
こちらは、ピアノの鬼武みゆき、ヴァイオリンの渡辺剛、ギターに告井延隆のバッチリのバックアップ。
会館も素晴らしい設計で、今年始まったばかりの、うっとりするほどのホールです。真新しい木の匂いに心が引き締まりました。

 

この日は寄贈された緞帳のお披露目も兼ねた記念すべき日。
気持ち入れて最高のプログラムで、90分のプロを組みました。
「さくらんぼの実る頃」「時には昔の話を」「琵琶湖周航の歌」「百歌百会」…。
そしてこの日のハイライトは100人近い合唱団の参加で歌う「百万本のバラ物語」。前日も入念なリハーサルをしたのでしたが、この日は本当に、鳥肌が立つほど心に響くコーラスで、本当に最高でした。
「百万本のバラ」合唱団in観音寺の皆さんに本当に感謝です。

あ、そうそう、この日、高松空港でばったり出会ったのがモンゴル800のウエズキヨサクさん。と言うのも、なんだか東京の空が大変なことになっていて、飛行機が飛べないって!この18日、東京に2000個以上の雷が落ち、雹が降ったそうですね。幸い私達の便は1時間遅れで飛びましたが、キヨサクさんたちは3時間遅れになったとか!お陰で、一緒にうどんで盛り上がりました!キヨサクさんとは「あなたに」をカバーした時からのご縁。2011年の震災後には、アルバム「命結-ぬちゆい」の中に「タユタウ」と言う彼の書き下ろし曲を、レコーディングしました。その時一部デュエットも。夏フェスでも何度か一緒になったね。きっとこの偶然がきっかけに何かコラボできるかもね。楽しみ!

 

さて今週末26日(土)は、水戸の茨城県民ホールでオーケストラコンサート。
2011年の震災で全壊したホールの再出発から初めてのコンサート。
島健さんのピアノ、鈴木織衛指揮、そして東京ニューシティ管弦楽団との共演!もちろん合唱団との「百万本のバラ物語」もあります。

そしてこの日のスペシャル、野口雨情が茨城出身、と言うこともあり、野口雨情の歌を歌います。ミステリーに包まれた彼の人生に魅せられて、その背景の物語に触れながら歌おうと、今大研究中です。
 


 

来年135歳になると言う野口雨情。
私の父より30年ほど早い誕生。明治から大正の日本の心を支えた偉大な人物。
でも実人生は苦悩と冒険に満ちていた。
1906年に今のサハリンへ旅に出て、半年も帰らなかった熱い想いはなんだったのか 、今ドキドキしながら追いかけています!

さて、次の日の日曜日は、大阪歌舞伎座での沖縄フェスに出演。古謝美佐子さんとの共演。本当に凄い1週間だわね。
そんな中、東京の天現寺で25日、娘Yaeの恒例のコンサートがあります。
この日は客席にまわってじっくり聞きます。これが本当は楽じゃないのよ。(笑)
3人の子育ての中、歌手として乗ってきているYaeに期待したいです。

さらに1週間後9月2日の土曜日は、同じオーケストラコンサートが、神奈川県の大和市やまと芸術文化ホールであります。
最高の瞬間を求めて、私の夏休みも大きなフィナーレに向かいます。

登紀子