<TOKIKO NOW>『3月4日は コットンクラブで、1年ぶりのライブです!』 | 加藤登紀子オフィシャルブログ「Tokiko Kiss」Powered by Ameba

<TOKIKO NOW>『3月4日は コットンクラブで、1年ぶりのライブです!』

2月19日、岡崎市総合体育館で、岡崎市政100年を祝う「エナジーフェスタ」、100 年の歴史を未来に繋ごう、という盛大な音楽祭がありました。
平原綾香さん、超新星のリーダー、ユナクさんなどいろんなジャンルのアーティスト多数が参加、娘のYaeも時間をいただいて歌い、私のコーナーでも1曲デュエットしました。


 

FNS歌謡祭やミュージックフェアで、アレンジと演奏を担当している橋本Sinさんが音楽プロデュース、そのバンドの力ある演奏で素晴らしい音楽祭になり、幅広い年齢をカバーする音楽フェスの可能性を感じ、楽しんだ1日でした。

こういうコンサートでは出番が少ないけど、いろんな出会いがあり、発見があり、結構興奮しますね。地元の人たちにできるだけ参加していただく狙いもあり、私は、「百万本のバラ」と「知床旅情」を「岡崎マンドリンアンサンブル」の皆さんの伴奏でうたいました。皆さんちょっと緊張気味でしたけど、すばらしい演奏に盛大な拍手が起こり、会場からのコーラスで盛り上がりました。
本当にお疲れ様でした!

 


2月11日は「調布を耕す会」の主催で、障害者の人たちを地域が応援するコンサートが開かれ、こちらも凄い盛り上がりになり、最後は予定以上にたくさんの人たちがステージに上がって歌ってくれたのです。

コンサートに関わる人 、準備に参加する人のやる気がそのままコンサートの熱気となり、かけがえのない場が生まれていくことを痛感しました。
これからもこの熱気が次の可能性に繋がっていくといいですね。

さて先週、2月17日は、オフの時間が取れ、野田秀樹さんの脚本演出、宮沢りえさん主演の「足跡姫」を池袋の東京芸術劇場に観にいきました。
他にも妻夫木聡さんや古田新太さんなど見応えのある役者が揃い、圧感の舞台でした。3月12日までのロングランなので、観に行ける人は是非行ってください。


 

芝居の中身を説明するのはなかなか難しいし、野田さんの芝居は、難解といえば、難解で、あっさりテーマを説明すると、違ってしまう、と思いますが、大きな意味で、権力の横暴に立ち向かってきた役者たちの、怨念や執念や喜びや悲しみや愛が溢れる芝居、死に行く人の「生きたい」という願いに凝縮されたラストシーンに、大泣きしてしまいました。

少し前には、オリバー・ストーン監督の映画「スノーデン」を観ました。
これは実際にアメリカの情報局の仕事をしていて、その秘密のデータを世界に発信し、現在ロシアで逃亡生活をしているスノーデンのことを、劇映画にしたもので、今の世界を支配しようとする力の物凄さに呆然とするような怖い映画。
ジョージ・オーウエルが1949年に発表した小説「1984」を彷彿とさせる、国家による徹底した情報支配の恐怖を伝えています。



 

彼が、未来を想定したSFとして描いたことが、今の時代、実はもうすでに実行されているのだ、ということ。辛いです。
日本は一体どんな国になっていくのか、特に共謀罪などという物騒なものが出てきても、ほとんど抵抗出来ずにいる現状に愕然としますね。

明日から92年に行って以来、25年ぶりにカンボジアに行きます。
92年にはポル・ポト政権を終結させるための国連平和維持軍が入り、そのPKOに日本の自衛隊が参加するかどうかで、激論が起こっていました。
今や自衛隊のPKO参加は当たり前になり、実戦もあり得るような時代になってしまって、隔世の感があります。
日本の企業も今やたくさん入り、大きな経済発展を遂げていると思いますが、できるだけたくさんの人に会ってお話を聞いてきたいです。

26日には帰国します。
そして27日には朝日新聞のReライフフェスタで、トークライブ。
3月4日は COTTON CLUBで、1年ぶりのライブです。
凄く客席が近くて、それでいてドラマティックな雰囲気が漂う空間!去年のライブを思い出します。きっと今回は特別なライブになると思います。
去年11月に行ったパリ公演のプログラムを再現しよう、という勢いです。
どうぞお楽しみに!

登紀子