<TOKIKO NOW>『3.11から5年、大きな曲がり角に!』 | 加藤登紀子オフィシャルブログ「Tokiko Kiss」Powered by Ameba

<TOKIKO NOW>『3.11から5年、大きな曲がり角に!』

先週末は、初めてのコットンクラブでのTokikoライブ。







小さな空間での密な伝わり方が素晴らしくて、とっても楽しかったです。
ピアニスト鬼武みゆき、ヴァイオリン渡辺剛、ベース早川哲也、パーカッションはたけやま裕。最強のメンバーで臨んだコットンクラブ。



一回ごとに雰囲気も違う、トークも違う、なにかが違う。それが楽しいライブでした。
二日間で4回のライブだったのですが、だんだん熱気が盛り上がってきて、最後の日は、昔の日劇ミュージックホール時代の「ほろ酔いみたいね」って思いました。
これからも1年に一度くらいはやっていきたいですね。

その前の2月22日は、渋谷の「さくらホール」で、東京音楽大学のオーケストラとの共演。これも素晴らしかったです。
学生さんからのリクエストで歌った曲は、「愛の讃歌」「琵琶湖周航の歌」「難破船」「陽ざしの中で」「時には昔の話を」「百万本のバラ」でした。アレンジは全て学生たちのオリジナル、これがなかなかの意欲作で、歌い甲斐がありました。
もう一つ、書き下ろし曲「歩いていこう」も、綺麗な旋律で、感動的でした。
一部で演奏されたラフマニノフのピアノ・コンチェルトも力演でした。なんか熱い気持ちでいっぱいです。
演奏の技術ももちろんすばらしいし、本番の舞台の上での火花が散るような緊張と興奮が、凄かった!いい思い出になりました。
もしかして海外演奏旅行なんてやれたらいいね、なんて夢を語ってしまいました。夢は言ってるうちに本当になることもあるからね。



さて春らしい日もあるようになってきましたが、これからは週末ごとにコンサートがあります。先週は高松でした。今週5日(土)は京都のキエフでのライブ、6日(日)は愛知県半田市の半田市福祉文化会館での「ぬちゆいコンサート」です。ユニバーサル志縁社会創造センターの企画で、地域の人たちとの交流が楽しみです。

そしてその次の週が2011年の震災から5年目の追悼の日。
3月11日の2時46分は、山形県米沢市の追悼会に参加し、その夕方、仙台の藤崎デパートで、相田みつを展と一緒に追悼会を開きます。

12日は日比谷公園で「Peace On Earth」、SUGIZOさん、佐藤タイジさん、ズクナシさんと私のセッション、2時過ぎからです。
とても大事だったこの五年間、未来を拓くための議論も勉強も、いっぱい出来たし、行動もした。随分日本は動いた、と思います。それをねじ伏せて、原発安全神話時代に復活させようとする動きが、過激になってきたようで…(泣)

鹿児島の川内原発に続き、伊方、高浜原発が再稼動されました。
高浜では40年を過ぎた老朽原発1、2号機も動かすという強引な方向が出てきました。怖いですね。
電力自由化で、再生可能なエネルギーを選べるチャンスを手にしたけれど、電力会社は価格競争に持ち込もうとしてるんでしょうか?

せっかくエネルギー新時代を迎える、と思っていたのに、逆にぞくぞく、原発再稼動という流れになってしまいました。
原発は決してコストの低い電力ではない事は、明白なんですけどね。Mox燃料が危険で価格も高いこと、廃炉費用、使用済み核燃料の処理問題などを考えると。でもそれらを一切無視した形で、とにかく稼動させて売り上げにつなげたいのでしょうか?

5年目のPeace On Earthで、大きな曲がり角に立っている今をしっかり見つめたいです。そんな意味でもすごく大事な日になると思います。是非いらして下さい!





Peace On Earth>>>
http://peaceonearth.jp/