<TOKIKO NOW>『26・27日は「コットンクラブ」です!』 | 加藤登紀子オフィシャルブログ「Tokiko Kiss」Powered by Ameba

<TOKIKO NOW>『26・27日は「コットンクラブ」です!』

パリから帰ってから、なんとも慌ただしい一週間。
3月に発行するトキコクラブ通信の入稿もあり、Nowに手が回りませんでした。
パリでは、この5月下旬発刊予定のフォトエッセイ集「加藤登紀子のピアフ物語」のグラビア写真の撮影をし、「ピアフ物語」のパリ公演の準備に駆け回りました。詳細は決まり次第発表します。期待して、待っていてください。

さて、昨日のバレンタインは久しぶりに自宅休養。何のトキメキもない結果に終わりましたが、その前の週末の東松島のコンサートを無事終えた余韻と充実感が残り、本当はムック本の原稿の取り掛からなくちゃいけないのに、何となくソワソワ、ぼんやりしちゃってました。



実はこのコンサート、出演を予定していたミュージシャン、告井さんとサックスのクリスの二人ともインフルエンザで欠席となり、急ぎ連絡を取って、ピアニストの鬼武みゆきさんに来ていただいたんです。
プログラムも少し変えて、リハも全部やらなくちゃいけなくて大変だったけど、結果は、予想以上にいいものになったと思います。





東松島は、東日本大震災で大きな被害を受けた街。もうすぐ5年という節目を迎えます。この街で「森の学校」を実現しようと頑張っているC・Wニコルさんの依頼で、去年は成瀬未来中学校の校歌、今年は宮野森小学校 の校歌を作り発表しました。





震災後に作った「今どこにいますか」や「青いこいのぼりと白いカーネーション」も、この地で歌うと、思いが尋常じゃなくて、この日のためにこの歌があったような気さえして、、
鬼武さんのピアノでアルバム「百歌百会」に収録した「無垢の砂」も、この日は海を感じながらの特別なものになりました。



フィナーレでは、成瀬未来中学校と生徒さんと、これから宮野森小学校の生徒さんになる子供たちが、それぞれの校歌を歌ってくれ、大拍手の中、久しぶりに、ここから近い桂島の内海さんの詩を歌った「わせねでや」で締めました。

この日はコンサートの前に念願だった宮戸島の大高森へ登り、松島湾の島々の景色を堪能し、被災の大きかった野蒜の全貌を見渡し、復興という道のりの大変さを感じたり、それでも少しづつかたちになったいく嬉しさも地元の人の想いの中に溢れているのを感じました。




前日にはNHKのテレビニュースでも、宮野森小学校の校歌の発表会の様子が流れたので、見てくださった方もあると思いますが、とにかく子供達がピチピチの元気発剌で、「森はともだち」の歌が弾けるように楽しく響き渡って、本当に嬉しかった!

来週の「コットンクラブ 」でのコンサートは、そんな今年の思いをいっぱい詰め込んで、鬼武さんのピアノ、はたけやまさんのパーカッション、早川さんのベースに、渡辺さんのヴァイオリンという豪華メンバーで歌います。

メインテーマは「百歌百会」ですが、歌いたい歌がいっぱいあってプログラムを決めるのが大変。
26日の金曜日と27日の金曜日、全部で4回のライブなので、少しづつ変えてみようかな、と思ったりしています。
震災の歌やピアフの歌も、そしてジーナの歌もね。

さあ春風も吹き始めましたよ!
精一杯愛を感じていきましょう!


登紀子