<TOKIKO NOW>「七夕ですね!」 | 加藤登紀子オフィシャルブログ「Tokiko Kiss」Powered by Ameba

<TOKIKO NOW>「七夕ですね!」

天の川を挟んだ星が一年に一度逢える!
ロマンティックなこの日、あなたはどんな願い事を短冊に書くのでしょうか?ちょっと前に、私の孫が保育園の笹に、「おとうさんといっしょに うちのはたけをやりたい」と短冊に書いて吊るしていたのを見つけて感激した事があったっけ。



でも残念ながら、1937年のこの日は、北京郊外の盧溝橋で中国軍と日本軍が激突、日中戦争の始まりの日でもあります。
数年前まで胡弓奏者の楊興新さんと、日中平和のためのコンサートしていました。

戦後70年という事が言われる今年だけれど、今振り返りたいのは戦争が始まった頃の事ですね。どうして戦争というものは始まってしまうのか?
たまたま一部の軍部が暴走したために引っ込みがつかなくなった、というようなそんな事が、日本の戦争には多すぎますよね。

そうしてたった8年で、何もかもを失う終戦です。(もちろんそれでも長すぎたのですけれど…)
すべての戦争は愚かなもの、ですがとりわけ日本の第二次大戦の無惨さは、言語に絶します。
「安保法制」を無理矢理でも通そうという政権への不満の声は今、全世代的に沸騰してます!
その方法論が戦前の日本の過ちと同じ事を繰り返そうと言う危ういものだからです。

第二次大戦の悲惨さに懲り懲りした人類の悲願として、国と国の紛争を武力によって解決する事を永久に放棄する、日本の平和憲法が定められたのでした。自民党政権の時にも、この憲法を盾に何とか戦争参加を免れてきたんです。自民党内部の批判勢力にも頑張ってもらいたいですね。

みんなそれぞれのやり方で、歴史をじっくり見据え、流されない方法を見つけなきゃ!
昨日は、我がロシアレストラン「スンガリー」で7月末にラトビアに行く打ち合わせをやりながら、そんな話で熱くなったのですが、因みに、この「スンガリー」という店の名前は、ロシア語でハルビンの河、松花江の事なんですが、その意味はモンゴル語の「天の川」なんだって!
今夜の短冊には、「戦争のない未来」と私は書きます。

しばらくコンサートがおやすみの間に、鴨川でのイベントがいろいろあります。
7月9日の夜は、T&T主催のスマイルレボリューション・スクール、11日は高野孟さん主催の「大山村塾」、18日土曜日は子供たちと大人の「土の学校」。詳しく知りたい方はそれぞれのホームページを見てください。

7月20日(祝)はやっと歌えます。秋田市文化会館で50周年記念コンサート!みなさんも楽しみにしていてください。

登紀子