<TOKIKO NOW> 今週末は鴨川自然王国で稲刈りです! | 加藤登紀子オフィシャルブログ「Tokiko Kiss」Powered by Ameba

<TOKIKO NOW> 今週末は鴨川自然王国で稲刈りです!

急に秋が深まったような毎日、風邪など引いてませんか?
先週末は金曜日に、娘のYaeの天現寺のライブ、土曜日は東松山市の丸木美術館での特別なライブ、そして昨日が千葉県旭市の「海の上公園」での野外ライブでした。
どこも涼しくて気持ちの良い夏の終わりを味わえる宵となりました。

天気予報も決して良くはなく、ハラハラでしたが、天現寺では、お庭に屋台も出る夏祭りでしたので、パラッとくる雨を撃退。どうにかライブが終わるまで持ってくれました。
私は出演者じゃないので、みんなとビールを飲んだり、楽屋で赤ちゃんの世話をしたり、Yaeのステージを味わったり…。この事後談は来週月曜(東京は水曜)のラジオ番組「加藤登紀子の地球に乾杯!」でじっくりお話ししたいです。

さて翌日、東松山の丸木美術館は、すぐ裏に都幾川の美しい流れのある気持ちの良い田園の中。蝉しぐれを聞きながら、丸木位里さん、俊さん夫妻のアトリエだった部屋を楽屋に、準備を始めたのでした。
ライブ会場は大きな絵に囲まれたギャラリー、ポーランドのアウシュビッツ訪問の後で描かれたホロコーストの群像や、水俣病で苦しむ人たちの姿と向き合いながら歌うことになり、はじめは心臓が音を立てて打つようで、どうしようか、と思ったのですが、しばらくしていると、少しずつ一緒にいることの覚悟が出来てきて、私の中に力が湧いてくるような気がしました。



生まれたハルビンを歌った「遠い祖国」や、ポーランドのパルチザンソング「今日は帰れない」の弾き語りと、「広島愛の川」の語りと歌、そして「愛を耕すものたちよ」などとともに、「戦争と人」への想いをたっぷり話せた90分でした。

2階には、広島の原爆を描いた連作が展示されており、それはそれは胸に迫る凄い作品でした。これまで写真や映像で見ていましたが、比べものにならない美しい作品!苦しみの中でも人は存在の輝きを失っていない、その壮絶な生命感が躍動しているのです。この美術館そのものも丸木夫妻や、その仲間たちの築き上げた素晴らしい場所。是非、たくさんの方に見て欲しいと、おもいました。

31日の旭市のコンサートNature Lovers 2014は、たくさんのアーティストの出演する夏祭りの最後を締めくくる出演者として、のびのびと楽しませてもらいました。



旭市は千葉県の中で震災の被害が最も大きかった街。13人もの死者が出ています。この震災の年から、町の若者が力を合わせて作ってきた手作りのライブ。その暖かさが伝わるいい夜でしたね。最後の「アメージング・グレイス」の大合唱。そして打ち上げられた花火、ちょっとジンとくる感じでした。
たくさんのボランティアの参加が嬉しいです。お疲れ様でした!

さあ、今週末は鴨川自然王国で稲刈りです。
その日こそ、天気でないと困るんだけど!
夏休みも終わり、ちょっぴり疲れが出やすい季節です。
体に気をつけてください!

登紀子