<TOKIKO NOW> 森山良子さんとのTokiko’s Bar 、ぶっ飛びの楽しさでした! | 加藤登紀子オフィシャルブログ「Tokiko Kiss」Powered by Ameba

<TOKIKO NOW> 森山良子さんとのTokiko’s Bar 、ぶっ飛びの楽しさでした!



私のTokiko’s Barは、本当に表向きの世界を吹っ飛ばした「ほろ酔いトーク」なので、良子さんもすっかりはまり、ドンドン本音トークが出来て楽しかった!
私が用意したのはポーランドから直輸入したサクランボのウオッカ「ビシュニュフカ」。
もともとウオッカが好きな良子さん。「これ、本当に美味しいわね!」を連発。36度のウオッカを本番中もグビグビ!私もついついグビグビ。息のあった一時間になった!(凄)

良子さんが私のキーで歌った「百万本のバラ」が素敵で、低い声の魅力を発見。2人で歌った「さとうきび畑」は、彼女のキーで私がオクターブ低く歌い、珍しいデュエットになり、後半は、しみじみ良子さんのお兄さんの事を聞き、私の夫の最期の話をし、「涙そうそう」をデュエット。胸の沁みるものがあった。

Tokiko’s Barもこれで10回。今年は前半のスケジュールが過密すぎて、3ヶ月空いてしまった次第。次にいつできるか今は未定だけど、あんまり今回が盛り上がったので、やっぱりこう言う場はいいもんだな、と期待の声も強く、なんとか計画しようと思う。

さて、先週の土曜日の福島テレビ主催のイベント、日曜の福島潟のイベントは両方ともすごいキャスティングで、すごかった!
5月31日の福島では、基調講演に鎌田實さんのお話、その後を受けて鎌田さんの朗読と私の歌で「海よ大地よ」。私のコーナーでは作曲家の伊藤康英さんのピアノで、詩をお書きになった和合亮一さんの前で「貝殻のうた」を歌う初めてのチャンスとなり、この6月25日に発売される「はだしのゲン」の作者中沢啓治さんの遺作「広島 愛の川」も福島の人に初披露。


左より和合亮一さん、登紀子、伊藤康英さん。

すすり泣く人の姿が目に飛び込んで来て、私も泣きそうで困った。
最後は、3年前の5月25日に飯館村でコンサートをした時に出来上がった歌「命結-ぬちゆい」を、飯舘の事故後の映像をバックに…。



後半のシンポジウムも、「美味しんぼ」事件の後であるだけに熱くなる。現在福島では、原発周辺の幾つかの町で故郷への帰還が始まっており、まだまだ事故後の処理に問題を抱えているこの段階での帰還に反対している住民の不安が高まっていることなど、パネリストの飯館村長に質問を投げかけ、熱い論戦になる。
福島の問題は、福島の人達だけの問題ではない事をしっかり踏まえて、みんなで向き合っていかなければいけないことを、再確認。この日の想いはずっしりと重かった。

その日のうちに新潟に入り、翌日は朝から福島潟で希少植物「サワオグルマ」の植栽、午後には「奇跡のリンゴ」の木村秋則さんをお迎えしてのトークイベント。
初対面の木村さん、無茶苦茶カッコ良くて、意気投合の連続。
思ったよりずっと年齢が若く、その満帆のエネルギーを感じた。



10年の歳月の苦闘の末にたどり着いた彼の自然農には、沢山の科学的に裏づけされた知恵があり、今や「A・Kメソッド」として、世界中で実践されていると言う。
木村さんのお話を聞いていると、日本も世界も新しい地球へと向かい始めてる、とぐんぐん思えてくる。新しい農業の担い手を生み出すには、そこに希望があることを伝えること。その意味でも木村さんのお話は響きました。

沖縄、九州はもう梅雨だと言うのに、この日の福島潟は雲ひとつなく晴れ渡り、この気持ち良さが体の底から嬉しい二日間。東京へ帰る日の朝は4時に起きて、木製の潟舟に乗せてもらって、潟の中を周った。本当に美しく静かで、鳥の声の賑やかな、夏の福島潟を満喫。超ハードなスケジュールなのにスカッと元気になった気がする!

さあ、今週は山形市と寒河江市でコンサート。「さくらんぼの季節」をコーラスのみんなと歌って初披露するのが楽しみ!
たっぷり充実のメニューでのコンサートになると思う。
なんとその翌日の日曜日8日は、静岡での野外フェス「頂-いただき」のラストを締めくくる。
キャンドルの灯りで1時間。最後は「富士山だ」の大合唱になるはず。
なんだか特別のメニューでいっぱいのスケジュールだ。

今夜は東京も雨。そろそろ梅雨入りかしら。日曜日だけは晴れにして欲しいな!
皆さんも季節の不安定な毎日、くれぐれも体に気をつけて!
それから、今夜、NHKのラジオ深夜便のミッドナイトトークに出演、映画がテーマなので、すごく楽しみにしてます。7日の夜、6時半から、BS TBSで「居酒屋兆治」が放送されます。ぜひぜひ見てください!