＜TOKIKO NOW＞明日は佐賀市文化会館

父の誕生日だ。
生きていれば104歳、なんだか歴史上の人物のようね。
今年は父の23回忌でもあり、夫の13回忌でもある。
空から見守られている気がする。


朝刊は、「集団的自衛権」の行使を決めた政府の大演説が紙面を踊らせている。
歴史は繰り返すというけれど、戦前の手法そのものの戦争国への傾斜は本当に困った。しっかりせにゃ！

昨日までの三日間、東北へNHK BSプレミアム「きらり！えん旅」のロケで岩手県宮古市田老に行っていた。








昭和8年の大津波の後に作られた巨大な防浪堤の外側に、さらにX型に作られた防潮堤、その一辺を破壊して津波がなだれ込んだ街は、何もない広々とした平地になっている！
瑞々しい草とタンポポは何もなかったようにのどかだが、被災した人達は仮設暮らしの中で、高台で始まるはずの新しい生活再建を待ち望んでいる。それを待ちきれずに、少しずつ街を出て行く人達もあり、それが淋しい。

東北に行くたびになんだかすっかり心も体も解されていることに気がつく！
会う人みんなが笑いと、涙と、ユーモアに溢れていて、その熱い渦巻きを抱きしめ、抱かれて、いつの間にかたくさんの思い出に触れている。
番組は元気いっぱいの表情に溢れていると思うけど、そこからたくさんのメッセージを読み取ってください。

放送は6月25日(水)19時30分からです。絶対見てね。





明日は佐賀市文化会館で18時30分から「命結トークライブ」のコンサートです。
宮古でも披露した出来たばかりの歌「愛を耕すものたちよ」や、6月にリリースする「広島 愛の川」を楽しみにしていてください。

もちろん「百万本のバラ」や「知床旅情」も歌います。九州はこの正月に宮崎へ行って以来。有機農業や、自然農の友達も多いけど、もっと広いテーマで、この時代を生きる緊急の話もしなくちゃね。

ぜひこれからでも足を運んでください！

登紀子