<TOKIKO NOW> いよいよアースデイ、今週末です。 | 加藤登紀子オフィシャルブログ「Tokiko Kiss」Powered by Ameba

<TOKIKO NOW> いよいよアースデイ、今週末です。



今年は19日のオープニングにYaeが歌い、同じ日の夕方に私のライブがあり、去年と同じNTT東日本東京吹奏楽団の有志の方が参加してくれます。
今年の見所は、キャプテンハーロックの挿入歌「愛はあなたの胸に」の吹奏楽団バージョン。すごい迫力にびっくりです。そして「富士山だ」も!楽しみにしていてください!鴨川自然王国からもみんな来てブースを出します。採れたてのクレソンもってきますよ!

先週の週末から今週にかけて、舞台を見る機会が多く感動をたくさんもらいました。土曜日、昼に立教大学で開かれた「日本生物地理学会」のミニシンポジウム「次世代にどのような社会を贈るのか?」で小出裕章さん、森中定治などの学者たちとの原発をめぐる熱い討論に参加。知れば知るほど恐ろしくなって心が震えました。

日本は原発を稼働させてもうすでに広島の原爆160万発分のプルトニウムを生み出してしまっているそうです。どう見ても動きそうにない「もんじゅ」や「六ヶ所再処理工場」への固執がどこから来るのか?計り知れない闇の力が動いているようでほんとに怖いですね。
私は原爆が作られた核時代の始まりを、中沢啓治さんの「はだしのゲン」の語りバージョンを紹介、彼の詩に曲をつけた「広島 愛の川」も一節、アカペラで歌いました。

その夜、よみうり大手町ホールで、作家の辻仁成さんの芥川賞受賞作「海峡の光」の舞台を見ました。脚本、演出が辻さん、音楽がSUGIZOさん、主演中村獅童さん。個性の強い三人がガッツリと向き合ってる素晴らしい舞台。
自作の小説を演劇に置き換えるという至難の事をやり遂げた辻さんに拍手を送りたいです!小説で読んだ時の伝わり方もシャープだったけど、小さな舞台空間に凝縮されたシンプルで濃厚な演出が、この小説の鋭さを的確に描いていて気持ちよかったです。

13日の日曜日には、我らの鴨川が生み出した創作バレー「里舞」の東京公演。
品川「きゅりあん」満杯の観衆の熱気もすごかったし、鴨川で練習を積んできた踊り手達もアマチュアの水準を超える見応えで素晴らしかった!
本当に良かったね。嬉しいです。



月曜日は六本木のビルボード東京で「バート・バカラック」のライブを見ました。
今年86歳のバカラック、白髪とスニーカーがキュートで、本当に楽しそうに、愛しそうにピアノを演奏する姿、しゃがれた声で歌うカッコよさに拍手が鳴り止まず、本当にいい夜でした。

さらに火曜日は、コメント依頼でお借りしたDVDで、公開前のハリウッド映画「ラストベガス」を!ロバート・デ・ニーロ、マイケル・ダグラス、モーガン・フリーマン、ケヴィン・クラインという名優たちの無敵の4人組。
「スタンド・バイ・ミー」と「ディア・ハンター」の友情物語の熟成版というような、笑いとユーモア満載の映画。

不良少年だった17歳がつい昨日のこと。それからの人生はあっという間に過ぎて、今また無敵の友情が復活するのだが、そこに隠されていたある真実にグッとくる!「おじいちゃん!」こそカッコいい!

立て続けにいい舞台、映画を見させてもらって、栄養満点でした。今週も仕事満載、立て続けにテレビ番組収録もありました。いい感じに楽しんでます。
今晩7時からのBS朝日「日本の名曲 人生・歌がある」にも出演。「百万本のバラ」「富士山だ」歌います。

明日、明後日は山形でキャンペーン、「さくらんぼの季節」という新しい歌の披露もします。

では今週末、代々木公園のアースデイ(http://www.earthday-tokyo.org/)で!

登紀子