東松島の鳴瀬未来中学校の校歌発表! 胸いっぱいの一日でした。 | 加藤登紀子オフィシャルブログ「Tokiko Kiss」Powered by Ameba

東松島の鳴瀬未来中学校の校歌発表! 胸いっぱいの一日でした。

先週末から3日間、すごく濃いメニューが続きました。
19日、大分で「OBSミュージックフェスティバル」で、中村雅俊さん、ビリーバンバンさんとの共演。いい曲、いい男たちに囲まれて、とっても良い時間、良い出会いでした。
大分から毎年このコンサートシリーズで、オトナのポップスを送り出す、というコンセプトで続けられてきたコンサート。たくさんのお客さんの熱気が素晴らしかった!

20日、福島公会堂で、震災以来始めての本格的なコンサート。
2011年に飯舘村で歌ったり、仮設住宅の広場で歌ったり、つい一週間前にも映画「故郷よ」の上映会に行ったばかりの福島で、やっとコンサートとして歌える、と言うので、抑えても抑えても思いが溢れて、困っちゃうくらいの熱いコンサートになりました。

去年のアルバム「ふくしま・うた語り」の中の一曲、「貝殻のうた」の作曲家、伊藤康英さんがかけつけてくださり、初めて彼のピアノで歌い、福島のお酒、「霊山」で乾杯も。伊藤さんの奥様が福島出身で、そのゆかりのお酒だそうで、凄く美味しかった!お酒の味にはその土地の風土が宿るんですね。

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福島は今年もとりわけ深い縁が続きます。正月に放送された、会津の白虎隊のドラマ、27日に福島でも放送されます。そのラストテーマ曲「風歌」はもちろんコンサートで歌いましたが、ぜひぜひ福島の人に聞いて欲しい歌。見てくれる人が多いと嬉しいな!

さて、福島のコンサートが終わってすぐ、東松島でC.W.ニコルさんと合流。
5年後に始まる「森の学校」に向けてのプロジェクトの中で、まずは、津波被災の大きかった鳴瀬第二中学校と、今仮設校舎のある鳴瀬第一中学校を合併して、今年の4月から鳴瀬未来中学校として発足することが決まり、その校歌を私が作ることになり、その校歌を両方の生徒さんに聴いてもらう会を開くことになったのです。

21日朝、ニコルさんと野蒜地区を歩きました。

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地盤沈下で、広大な田んぼが海になってしまった地域、約200世帯の家が流され、400人以上の人が亡くなったと聞き、改めてその悲しみの大きさに手を合わせました。ここから未来の歴史を始めるこれからの若者たちに、深い悲しみを踏みしめて、素晴らしい故郷への誇りと、大地に触れる経験を持って、生きて行って欲しい!その思いを歌に託して、校歌を作りました。

初めて聞いてもらった歌なので、一緒に歌うのはまだ無理かな、と思っていたのですが、あっという間に覚えてくれて、一緒に歌えたので、本当にうれしかった!3年生たちはもう卒業してしまうので、この校歌を歌うことはないかもしれないけれど、ここで、聞いてもらえて良かった!震災を中学生として経験したことを大切に、これからを力一杯歩いて欲しいです。
二つの中学校、心を寄せ合っていい中学校にしていってください。

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さて、年明け、これからいろんなメニューが続きます。
今週末27日は四万温泉での優雅なライブ。「千と千尋の神隠し」のモデルになった温泉宿の近く、古くてとっても趣のある温泉です。是非遊びにきてください。

その次の週末、2月3日は、能登の七尾市でコンサート。
去年の暮れに、森繁久彌さんの作詞された「能登の夢」と、私の書き下ろし曲「百年の恋歌」を発売!その記念のコンサートです。
「百年の恋歌」は、能登の恋路海岸に伝わる悲しい恋物語をもとに、熱烈な純愛を歌ってみました!凄くいい歌よ‼

「風歌」から「恋歌」まで、今年はどんどん大切な出会いの中で歌を作り、歌って行きます!
是非コンサートにいらしてください。気持ちの良い一年にしましょう!

登紀子