青空に祝福された八戸コンサート! | 加藤登紀子オフィシャルブログ「Tokiko Kiss」Powered by Ameba

青空に祝福された八戸コンサート!

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震災、津波で大きな被害があったという八戸、館鼻漁港での野外コンサート!
何とも気持ちよく空が晴れ上がり、それでも暑すぎない程よい風が吹き、集まった人たちの気持ちひとつひとつが、胸に届いてくる一時間でした。

一曲目の『百万本のバラ』『Running On』と一気に盛り上がった後、『さくらんぼの実る頃』『時には昔の話を』を歌った頃から、こみ上げてくるものがあり、目にワイパーが欲しいくらいでした。

この漁港には何百トンという船が上がり、周りの建物も、橋も何もかも壊れたと聞きます。今は漁も始まり、次々と船が出て行くのを見送りながら、それぞれの人にとって、どれほど歯を食いしばるような月日があったのかと思うと、ねじり鉢巻のおっさんたちの姿にも泣けました。

ウミネコたちの群が、まるで歌を聞きに来たように空を舞い、久しぶりに歌った『この空を飛べたら』がつい熱唱になってしまい、何気ない歌詞が、とてもリアルな意味を持ち、「髭面の男」や「戻らないあの人」にハットさせられる!


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3年前の2009年、こことは違う漁港で歌った時は、コンサートの前後に雨が降り、大変な思いをした!その同じ人たちが、実行委員会でコンサートの企画をしてくれたことも、本当にありがたく嬉しいことでした!

青森には、六カ所核燃料再処理工場があり、何度か、いろんな形で来ていて、友達もいっぱい!コンサートでは、詳しい話は出来なかったけど、No Nukes を歌った『New Revolution』には大きな拍手があり、でもチョットだけ、複雑な表情の人もあり、と言った感じが、心に残りました。原発関係で働いてる人のことをつい考えてしまって、と顔が言ってる!

日本中の原発が使用済み核燃料の処理を六カ所村に頼っているけど、再処理工場は現在、運転の見込みがたっていない。だから、原発政策は、もう限界につきあたってしまっている、と言っていい。それぞれの原発の燃料プールはもう満杯に近く、それは、とても危険なこと。原発推進の人たちも困惑していないはずはない!

このまま原発を止めても、廃炉までの何十年は、原発で働く人たちは必要で、だから原発を止めたって、雇用が消えるわけじゃない。地元が、冷静に判断すべき時期にきていることは、確かですね。

今夜は、六カ所村を、農業で再生して行きたいと頑張っている有機農家の人が、すごーく美味しいトマトを持ってきてくれて、打ち上げでみんなで食べた。

コンサートの終わりは、今日も『わせねでや』!
この歌は、本当にみんなをひとつの気持ちにしてくれる!いい歌だね!
夕陽に近づく空は、ますます美しく、胸に焼きつきました!
本当に忘れ難い大切なコンサートになりました。

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この次のコンサートは、8月18日、午後4時半から、千駄ヶ谷の津田ホールで「ふくしま、うた語り」。
鎌田實さんも出演。私の大好きなNTT東日本吹奏楽団との豪華な共演です。
ゲストに、ピースボートで交流してきた福島の子供たちのオーケストラと、ベネズエラの子供達が出ます。すごい内容で、とんでもない盛り上がりになりそうです!みなさんぜひ見に来てください!

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あ、同じその夜、天現寺で娘のYaeのライブがあります。津田ホールの後、私も行ってみたいな、と思ってます。キャンドル・ジュンさんも来られますし、いい夜になることでしょう!

そして、翌日は神戸のマリオンでのYaeのコンサートに、私もゲスト出演、久しぶりの親子共演です!

それまでの間、珍しく、私のプライベート、オフ!
鴨川のお祭りもあるしね。
皆さんも、良い夏休み、過ごしてください!

登紀子